松原市の下野歯科医院は河内天美駅より徒歩4分天美郵便局隣にあります
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舌癌ってなに?

舌といえば、味覚を感じるのに大変重要な働きをします。

その他にも食べ物を飲み込む時、言葉を話す時にも使われ体の中でも重要な役割をもっています。

その舌も癌に侵されることがあるのをご存知でしょうか。

舌癌は、胃癌や乳癌、肺癌などにくらべると症例は少なく、患者数が多い癌ではありません。

しかし、進行が早い癌なので注意が必要です。

お口の中に発症する癌(口腔癌)の中には他にも歯肉癌などがありますが、その中でも舌癌は半数以上を占めます。

しかし、先述のように患者数が多い癌ではないので、癌患者全体で言うと3%ほどにとどまっています。

1.症状

・色の変化

舌全体を見たときに周りと比べて白っぽくなっていたり、赤くなったりします。

※白板症、紅板症などの可能性もあるが、その場合でも舌癌になるリスクが高いです。

紅板症は約5割が癌に発展する可能性があります。

・舌にしこりができる

最初のうちは口内炎と勘違いされることがあるようです。

口内炎は1週間ほどで治りますが、なかなか治らない時や、口内炎の薬を使用しても効果がみられない場合は舌癌の可能性があります。

・舌の痛み

初期に痛みがでるケースは3割程度といわれています。

痛みがないからといって知らないうちに癌が進行している場合もあるので、注意が必要です。

 

2.好発年齢

10代から70代まですべての年代でみられます。

3.男女比

患者の男女の比率は男2:女1で男性のほうが多くなっているようです。

4.原因

・飲酒や喫煙

飲酒や喫煙と癌との関連性は明らかになっていませんが、非喫煙者にくらべて喫煙者の舌癌のリスクは約3倍となっています。

・歯並びや合わない入れ歯

歯並びが悪い人や合わない入れ歯を入れている人は、歯の当たりが一部強かったり、入れ歯が舌にあたるなどの刺激が継続的に行われることでリスクが高まると言われています。

5.予防

・口腔内の衛生面

歯石や歯垢があり、口の中が不衛生という状態が長期間続くことも舌癌のリスクを高めます。食事の後は歯磨きをするなどの習慣をつけて口腔内を清潔に保ちましょう。

・食生活

バランスの良い食事をとるようにしましょう。辛いものを食べ過ぎると舌への刺激が強くなります。
高塩分の食品も避けるようにしましょう。

舌癌を予防する為にも食生活や生活習慣を改善するということが大切です。

舌は鏡で見ることができるので、日ごろからおかしいところがないかなど観察してみましょう。

もし舌癌かなと思ったら口腔外科か耳鼻咽喉科に相談するようにしましょう。

歯はどうやって削るの?

みなさんが歯科医院を受診してむし歯があったときなどに歯を削ってむし歯を除去しますよね?

ではいったい、硬い歯をどうやって削っているのでしょうか?

歯の表面はエナメル質という硬い物質でできています。

そのためエナメル質を削るには硬い物質で削らなければなりません。

世の中で一番硬い物質はなんだと思いますか?

それはダイヤモンドです。

そこで歯を削る時にダイヤモンドを使います。

(正確にはダイヤモンドの粉末がついたバーを使います。)

なぜかというとダイヤモンドの硬さはエナメル質の硬さと同じくらいだからです。

※モース硬度(硬さを計る単位 ダイヤモンド:10 エナメル質:7)

ダイヤモンドのバーをエアタービンという器械につけて歯を削ります。

歯科医院に治療に行くとキィーンという高い音が聞こえることがあると思います。この音の正体がエアタービンです。

エアタービンは1分間に約30万~50万回転します。そのため、キィーンという高い音がでてしまいます。

バーの先端の刃先のところにダイヤモンドの粉末がついていて、バーが高速回転することで歯が削れます。

高速で削っているため削っていると熱が発生してしまいます。

熱を冷却するために削るのと同時に水が出る仕組みになっています。

この水は熱を冷却する以外にもダイヤモンドのバーの目詰まり防止、歯の削る部分をキレイに保つ、削りかすを吸い取りやすくする役割があります。

手元を見えやすくするように照明装置がついたものもあるようです。

 

エアタービンの消毒は?

エアタービンは精密な器械なので消毒などは出来ないのではないかと疑問に思う人もいるかもしれません。

エアタービンは高圧蒸気滅菌装置(オートクレーブ)によって消毒・滅菌することが可能になりました。

エアタービンが開発されるまでエナメル質を削って治療することは大変なことでした。エアタービンのおかげでスムーズに診療を進めることが出来るようになりました。

歯は健康にキレイに保つことが大切ですが、もしみなさんが治療で歯を削ることがあったら削る機械なども見てみて下さい。

本当は恐ろしい病気 骨粗鬆症と歯周病の関連性について

昨今の健康ブームに乗って新聞やテレビ、インターネット等で様々な情報が入ってきます。なかでも骨粗鬆症は、最近健康を気遣う更年期の女性の方から、特に関心のある話題のようです。現在日本では骨粗鬆症の方が、推定約1.100万人以上いると言われています。そして、その約90%が女性で、75歳以上になると半数以上が骨粗鬆症になります。

骨粗鬆症とは、骨の形成と吸収のバランスが崩れることによって骨量が減少し、骨組織の微細構造が弱くなり骨強度が減少する病気です。骨粗鬆症が直接生死に関わる恐ろしい病気の様に感じない方も多いと思います。ですが、骨粗鬆症により背中や腰が痛くなったり、曲がったりして、 ひどくなると骨折をおこして寝たきりになってしまいます。寝たきりになると5年生存率は約50%と高く、決してあなどれない病気なのです。

骨粗鬆症は年齢と共に進行すると言われています。特に女性の場合は閉経後にその進行が著しく、男性と比べても大きな骨密度の減少を示します。この原因は女性ホルモン「エストロゲン」の急激な減少と関連すると考えられています。

骨粗鬆症は一口でいうとカルシウム不足が原因で起こる病気なので、予防には積極的にカルシウムを摂取することが望ましいと言われています。カルシウムの1日の理想摂取量は600mgです。また、閉経後や妊娠中・出産後には800mgの摂取が推奨されています。
骨粗鬆症と歯周病は一見無関係のように思われがちですが、実は密接な関係にあるのです。骨粗鬆症やエストロゲンの分泌低下、カルシウムの摂取不足が直接歯周病を引き起こすことはありませんが、歯周病を悪化させる要因の一つになるのです。

なぜなら、骨粗鬆症によって骨がスカスカになることは、身体全体に言えることなので、当然口の中の骨の量も少なくなるのです。歯周組織の骨がスカスカになっていれば、歯周病によってさらに骨を溶かすことはたやすい事です。

したがって、骨粗鬆症の方は歯周病になりやすく重症化しやすのです。現在、骨粗鬆症の簡易検査を行える歯科医院も増えており、歯科定期検診が骨粗鬆症の早期発見につながります。

歯周病も、骨粗鬆症も痛みもなく気づかないうちに病気が進行します。そして重症化してからでは取り返しがつかないのです。

全身状態の健康維持のためにも、定期的な歯科検診を受けましょう。

Tooth Fairy(歯の妖精)~Tooth Fairyプロジェクトについて

皆さんは歯の妖精のお話をご存知ですか?西洋では昔から、子供の乳歯が抜けると、その乳歯を袋に入れて枕もとに置いて眠ると、Tooth Fairy (歯の妖精)が抜けた歯を集めに来てくれるという言い伝えがあります。

Tooth Fairyは、お礼にコインやプレゼントを置いていってくれ、子供達は、このプレゼントをとても楽しみに眠るそうです。この儀式は、生え変わる永久歯が丈夫でありますように、との願いが込められています。

今も、昔も歯を大切にすることは変わらなく続いているのですね。

さて、日本では現在、2009年6月より日本歯科医師会×日本財団によって、Tooth Fairyプロジェクトという活動が推進されています。これは、この活動に共感した歯科医師が、患者様の協力により集めた金属をご寄付いただくことにより進めています。本当に支援を必要としている子供たちへ、「夢」や「希望」をプレゼントする「歯の妖精」となるのです。

歯科治療において、外した金属や入れ歯を集めてリサイクルします。これらの金属は、金やパラジウムなどを含んでいて、子供達を支援する大切な資金となります。

活動内容としては、「Tooth Fairy学校建設プロジェクト」とし、経済発展厳しいミャンマーにて子供達の学びたい気持ちに応えるべく学校建設を進めています。

また、「Tooth Fairy小児がん・難病支援プロジェクト」では、重い病気と闘う子供とその家族を応援する二つの「日本初」を進めています。

日本初の小児ホスピス「海のみえる森」と日本初の小児がん専門施設「チャイルド・ケモ・ハウス 夢の病院」を推進しています。(Tooth FairyプロジェクトHPより抜粋)
このプロジェクトの参加歯科医院は2013年09月19日現在、5400医院以上で、換金総額も604,379,892円を超えています。

歯周病 ~見直そう生活習慣~

歯周病は生活習慣病とも言われています。その歯周病の改善の為には、生活習慣の見直しも必然的に必要になってきます。

1 食生活の改善

食生活の見直しは、歯周病に限らず何らかの病気を抱えている方、また健康な身体を維持、継続する為にも食生活は非常に重要となります。特に歯周病の原因菌は糖分をエサに増殖していくので、糖分の多い食事は歯周病のリスクが高くなります。また歯周病は糖尿病とも深い関わりがあり、共に悪化させる相互作用があります。ですから、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、また塩分糖類が多く含まれている食事は避けましょう。この食べ物を食べれば歯周病が治る!といったものはありません。1日3回規則正しく、栄養のバランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

2 睡眠とストレス

睡眠は脳を休ませる為に必要不可欠なもので、生命維持の為には大きな役割を果たしています。睡眠不足になると身体の免疫力が落ちます。免疫とは、文字通り「疫(すなわち病気)を免れる」という意味で、私たちの身体はこの免疫のおかげで様々な病気から守られています。
免疫力の低下は細菌感染しやすくなる=歯周病原菌に感染しやすくなる ということになり歯周病のリスクが高くなります。
また睡眠不足はストレスの原因にもなり、身体に様々な悪影響を及ぼします。ストレスも免疫力の低下を招き、さらにストレスによる歯ぎしりや、歯を強く噛む食いしばりが歯周病の進行を早めてしまうこともあります。現代人は忙しい毎日を送っており、睡眠不足になりやすくストレスも溜まりやすいと思いますが、健康な身体を保つ為にも十分な睡眠とストレスを溜め込まないように心がけることが大切です。

3 禁煙

煙草を吸っている人は吸わない人に比べて2~7倍も歯周病になるリスクが高いのです。さらには、煙草を吸うと血行が悪くなり、歯周病を悪化させる原因になります。歯周病を予防し、完治させたいのであれば禁煙は避けて通れない道なのです。

4 適度な運動

運動不足と歯周病はあまり関係のないように思えますが、運動不足だと血行が悪くなります。歯肉を通る血管の血流も悪くなり、衰えた歯肉は歯周病の進行を早めます。また、適度な運動は身体の抵抗力を高めます。ですから間接的に歯周病予防に繋がります。

以上のように生活習慣を改めることにより歯周病を予防する事はもちろん、歯周病治療後の再発や悪化の予防にもなります。生活習慣の見直し、規則正しい生活が健康への第一歩かもしれません。

歯周内科って何?

みなさんは、「歯周内科」という言葉を聞いたことはありますか?

歯周病に対する新しい治療として注目されています。まず、歯周病について説明します。

歯周病とは、お口の中の細菌が原因で発症します。ブラッシングが上手く出来ずに磨き残しがあると、食べかすが歯の表面に付着したままになります。そのまま放置されると細菌が繁殖する住みかになります。その細菌が毒素を出し、歯肉は炎症を起こします。
さらに放置してしまうとやがては、歯を支える骨までも溶かしてしまいます。最終的には、歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。45~54歳ではおよそ90%近くの人が歯周病にかかっていると言われています。

従来の歯周病の治療は、歯肉の中や表面についた歯石を機械的に取り除き、専用の器具を使って磨きます。そして患者さんに家でのブラッシングを頑張ってもらう方法が主流でした。しかし、ブラッシングの仕方に個人差があったり長期の通院の途中で来院されなくなった患者さんがいたりするので、思うように歯周病が治らない患者さんもいました。

歯周内科とは、こういった従来の治療とは異なりお薬を使って歯周病を治そう!というものです。歯周内科を簡単に言うと「お口の中の除菌治療」です。細菌が原因で歯周病になるので、その細菌を退治していく治療になります。従来の治療に比べ、痛みが少なく治療期間が短縮されました。歯周病が進行していない方でも歯周内科治療を行うことにより、歯周病が進行しにくくなる効果があります。

◎歯周内科治療方法

  1. 位相差顕微鏡により菌の確認をする
  2. 細菌を除去する内服薬を服用する
  3. カビの除菌薬剤あるいはカビ取り歯磨き剤での歯磨き
  4. 除石後の歯石取り
  5. 定期検診、クリーニング

ポイントとなるのが位相差顕微鏡での菌の確認になります。歯周病菌が多いか少ないか、又はどのような種類の菌がいるのかを確認します。歯周病が進行している方のプラークからは「トレポネーマ」という菌が見られます。他にもカンジタなどのカビ菌も見られる場合もあります。元々お口の中には何百種類もの細菌がいるものです。

お薬を内服やカビ取り剤で歯磨きをすることにより、歯周病菌の原因となる悪い菌を除菌することができます。症状が落ち着いてから、歯茎のポケットの深い所にある歯石を除去していきます。除菌され、お口の中の環境が改善されてもその状態が維持されなければ意味が無くなってしまいます。そのためにも、定期的な検診と歯のクリーニングが必要になります。

歯周病は感染病なので再感染を起こさないためにも、ご自身のケアと定期検診が必要になります。

歯周内科による除菌作業が一旦終わっても気を抜かないで下さい。歯周内科について気になる方は専門医に一度ご相談下さい。

歯周病と薬について考える国際歯周内科学研究会はこちら>>

親知らずを抜いたらなぜ腫れる?

よく「親知らずを抜いたら腫れた。」という話や、親知らずを抜いて顔が腫れた人を見たことはありませんか?

歯の本数と親知らず

なぜ親知らずを抜いたら腫れてしまうのでしょうか?

まず親知らずを抜いたら必ず腫れる訳ではないのです。親知らずの状態と生え方によって変わってきます。親知らずが歯茎に埋まっていて見えない場合は、歯茎を切って顎の骨に埋まっている親知らずを抜かなければいけません。歯を抜く際に、骨を削って修正してから歯を取り出します。このような場合、抜いた後に腫れやすくなります。

親知らずが普通の歯と同じように生えている場合はあまり腫れることはありません。虫歯で歯が欠けてしまったり割れた場合は、埋まっている時と同じように抜くこともあります。

下の親知らずは、上に比べると骨が硬くしっかりしているので抜きにくいです。

そして歯茎に埋まっていたり、半分しか頭が出ていないことが多くさらに骨の中に埋まっていることがあります。なので骨を修正して削ってから、抜かなければいけない場合もあります。上の親知らずは下に比べると腫れにくいですが、奥のほうにあったり骨に隠れて頭を出していない場合に抜いた時に腫れることがあります。

一般的に骨を削って抜いた場合に腫れが大きくなります。

骨を削るので炎症反応が強くでます。細菌の進入を防御し、抜歯によって破壊された組織を修復する為に起こる反応が炎症といい、それが腫れとなって現れるのです。

では、どのような親知らずが抜いた方が良いとされるのでしょうか?

まっすぐに生えていてきちんと上下噛み合っている親知らずは抜く必要はありません。歯茎の中に潜っていて正常に生えてくる可能性がある親知らずも抜く必要はありません。

親知らずの頭が少し出ている場合は汚れも溜まりやすいので炎症も起こしやすくなっています。これが「智歯周囲炎」です。

さらに親知らずは奥の方にあり、ブラッシングが難しい為に虫歯になりやすいです。

そのまま放っておくと隣の歯まで虫歯になってしまう可能性もあります。正常に生えていても噛み合わせる歯が無いと歯がどんどん伸び出してしまいます。その為、歯茎を傷つけてしまったり、顎の関節に負担をかけてしまう場合もあります。

親知らずが周辺の歯や歯茎に悪影響を与える時には抜歯を考えた方が良いでしょう。

親知らずを抜いた後、2~3日は腫れのピークになります。しかし処方された内服薬と痛み止めを服用しますので日が経つごとに徐々に落ち着いてくるでしょう。

気になる方は、一度歯科医に相談してみて下さい。

若年性歯周病(侵襲性歯周炎)について

歯周病と聞くと、中高年にかけて発症する病気と思われがちです。近年、小学生や、10代、20代の歯周病も増えており、30歳以下の若年層で発症した場合を、若年性歯周病(正式名 侵襲性歯周炎)と呼ぶようになりました。

若年性歯周病の特徴は、

  1. 通常の歯周病よりも急速に進行します。
  2. 前歯と、第一大臼歯に限って発症することがあります。
  3. 家族集積性が見られることがあります。(家族集積性とは、ある形質が、特定の家族内または家系内に高い頻度で認められること)
  4. 一般的な歯周病の治療ではなかなか治りません。

若年性歯周病の原因は、

  1. 免疫抵抗力の低さがあると言われています。通常なんでもない程度の汚れに対して、若年性歯周病の方は過敏反応し、炎症を起こすのです。ですから若年性歯周病の方は慎重に口腔ケアをしていかなくてはなりません。
  2. 歯磨きの仕方や、回数、食事のとり方や、生活習慣に問題があるなど、正しいプラークコントロールができていないといった問題があります。
  3. 免疫機能、特に白血球機能低下が原因とも言われています。
  4. 特殊な細菌Aaによる感染も原因の一つと言われています。
  5. 遺伝的な問題や夫婦間での水平的感染から、子供へ垂直的感染が原因とも言われています。

若年性歯周病の症状は、通常の歯周病と変わりありません。まず歯茎が腫れて出血します。これを放置しておくと、歯を支えている骨が破壊され、歯がぐらぐらしたり、痛みを伴うようになり、最終的には抜け落ちてしまいます。歯周炎特有の口臭もあり、症状が進行すると共に口臭がきつくなります。

若年性歯周病の治療法

若年性歯周病は進行速度が早い為、早期治療が大切になります。通常の歯周病治療に加え、抗菌剤や抗生物質といった薬物療法による治療が有効な場合もあります。また症状がかなり進んでしまった場合は、歯ぐきを切開して歯石の除去を行う外科的処置を行います。

外科的処置をした後でも再発をする可能性があるために、正しい歯の磨き方を覚えるなど、日々のプラークコントロールと定期的な歯科検診を行うことが重要です。

治療を中断してしまうと・・・

歯科医院で治療の為に、通院していたけれど「痛みがなくなった。」や「忙しい。」などの理由で、途中で通院をやめてし
まった。そんな事ありませんか?しかし、歯の治療を途中でやめてしまうと様々な悪影響があります。

歯の状態によっては一定時間をおいてから治療をした方が良い場合もありますが、一定の期間を大きく過ぎると良くありま
せん。
治療がまだ終わって無くても、痛みが無くなってしまうと「大丈夫だろう。」と思ってしまい治療を中断してしま
う方もおられます。せっかく治癒しかけている歯が、また悪い状態に戻ってしまう危険性があります。どのような悪影響がでる
のでしょうか?

◎削った歯に銀歯や、さし歯をいれる予定の場合

虫歯の歯を削って銀歯をいれる時。ブリッジを入れる、根っこの治療をしてさし歯をいれる
予定があるときがあります。その時は技工所へお願いするので、出来上がりが約1週間ほどかかる場合があります。もし技工物
が入る予定の歯をそのままにしてしまったらどうなるでしょう。時間が長くたってしまうと銀歯やさし歯が合わなくなってしま
う可能性があります。

精密な型取りをして歯にぴったりなものが作られるので、時間が長く経過するにつれお口の
中も変化してしまうのでぴったりと合わなくなったり、精密なものを入れることができなくなります。

その他にも、治療中の歯はとても弱いので仮詰めはしてありますが、折れてしまったり欠け
てしまうこともあります、そうなるとまた作り直しになってしまいます。手間も時間もお金も多くかかってしまいます。その為
にも、しっかりと予約した日に来院することが重要となります。

◎虫歯を削ってそのままにした場合

歯に虫歯があり、削って治療した場合にすぐに詰め物をしないで一度、神経を鎮静させるた
めにお薬を詰めておくことがあります。虫歯を削った為に痛みも落ち着き、穴にはお薬が詰めてあるので安心してしまい来院さ
れなくなる患者さんがいらっしゃいます。

しかし一時的なお薬の詰め物になりますから、このまま放置してしまうと詰め物が取れてし
まったり、そこから細菌が進入することによりさらに虫歯になってしまうこともあります。前回よりもさらに悪化してしまう可
能性もありますから、しっかりと最後まで通院しましょう。

◎歯の神経をとったまま放置

歯の根を取ったあとは、内部はとても弱くなっています。神経の管を洗ってお薬をいれます
。お薬が効くように数日間は期間を置くことがありますが、長期に期間を空けたり治療を中断してしまうと、神経の管の中が汚
れてきてしまいます。洗ってお薬を交換する作業は何回か行わなければなりません。中断してしまうと歯の寿命を縮める原因に
なります。決められた期間を守ってしっかりと最後まで通院して下さい。

忙しくて次の治療までの期間が空きそうだったり、通院が難しくなりそうな場合は事前にしっかりと歯科医に伝えておきま
しょう。あなたにあった無理の無いスケジュールをたてて治療を行っていきましょう。

予約をキャンセルしてしまったら、早めに時間を見つけて通院を再開しましょう。

歯周病にタバコが及ぼす影響~まだタバコを吸いますか?

近年、喫煙者の肩身も狭くなり、喫煙もいたるところで制限されています。喫煙場所が減ったことやタバコの値上げなどで喫煙率は減少していると言われています。

~~2012年「全国たばこ喫煙者率調査」(日本たばこ産業株式会社)~~

喫煙者率が減少傾向にあるものと考えております。この要因は複合的であり一概には言えませんが、高齢化の進展、喫煙と健康に関する意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化や、増税・定価改定等によるものと考えております。

歯周病にタバコが及ぼす影響~まだタバコを吸いますか?

日本においても禁煙キャンペーンなどが盛んに行なわれており、タバコの害については皆さんも承知のことと思います。タバコは、百害あって一利なしと言われていますが、タバコの害と生活習慣病とは密接な関わりがあります。なかでも、歯周病の方の喫煙は、最も危険な因子のひとつと言われています。

最近のデータによると、一般にタバコを吸う人は、吸わない人に比べ、3倍も歯周病にかかりやすく、また2倍も多く歯を失っているという報告があります。また喫煙本数に比例して歯周病が重症化することも分かっています。さらに、喫煙による不快な口臭、味覚の鈍麻、歯肉の黒色化や歯面の着色など口腔内環境を悪化させます。

喫煙者の歯周病の特徴として「炎症症状が少ない」ということがあげられます。歯周病はあまり症状が現れないままジワジワと進行することが多いのです。その中でも「歯茎の腫れ」「ブラッシング時の出血」は比較的自分で気づきやすい症状です。

しかし、喫煙者の歯周病ではこれらの症状が現れにくいのです。でも、これは決して歯周病が軽症だということではありません。 

歯周病になると、歯茎が腫れたり、膿んだりしますが、タバコに含まれている化学物質が喫煙者の歯肉出血を減少させたり、歯肉表面を硬くすることで歯周病の症状が隠されてしまうのです。  つまり喫煙者は自覚症状がほとんどないまま歯周病はどんどん進行し、炎症症状が現れにくいために、自分で歯周病の進行に気づきにくいので歯周組織の破壊が進んでしまいます。そして重度の歯周病に進行するというわけです。

歯科医院では歯周病の進行に応じて様々な治療が行われていますが、どのような歯周治療に対しても喫煙者では治りが悪いことが報告されています。歯周病は全身の病気と密接な関わりを持っています。

歯周病になっていなくても、たばこを吸っていると歯周病へのリスクが高くなり、逆に禁煙すると歯周病へのリスクが下がりますので、歯周病を予防するためにも禁煙することをオススメします。
お口の健康も害するタバコ、この際真剣に喫煙習慣を見直して見ませんか?

咀嚼回数と食生活の変化

人間が食事の時に噛む回数、「咀嚼回数」は、時代が進むにつれて変化してきています。
「咀嚼」とは、口に運ばれてきた食べ物を歯で細かく噛み砕くことを言います。
現代では食の欧米化も進み、食事の際に噛む回数はだいたい600回ほどで、食事時間は約10分程度と言われています。戦前では咀嚼回数約1400回、食事時間は20分程度。さらに時代をさかのぼると、鎌倉時代で2600回、食事時間は約30分。弥生時代ではなんと、咀嚼回数は約4000回弱で、食事時間は約1時間にもなります。

咀嚼回数と食事時間

現代と弥生時代では、なぜこんなにも咀嚼回数が違うのでしょうか?

現代では、軟かくて食べやすいものが好まれる傾向にあります。
ハンバーグやパン、スパゲティー、牛丼におそば。時間がない人がすぐに食べられるものや手軽なもの。軟かく食べやすい食べ物は、忙しい人々に多く利用されています。

弥生時代では、穀物の米、あわ、ひえ、木の実を中心とした、どんぐり、くるみなど食生活でした。噛みごたえのあるものが中心で、どれも硬いので多くの回数噛まなければ飲み込めないものばかりでした。

食品の加工技術の向上とともに咀嚼回数は減ってきました。そのため、現代の咀嚼回数は弥生時代に比べ大幅に減少しているのです。咀嚼回数が減ることで様々な問題が起きます。小さな頃から軟かいものばかり食べてしまうと、顎の骨がきちんと発達しません。

弥生時代の人と顎の骨の状態や大きさを比べると、現代の人の方が退化し小さくなっています。
小さな頃から適切に咀嚼することで顎の骨は正常に発達し、しっかりと咀嚼することで消化吸収を助けてくれます。そして不正咬合や顎関節症なども防ぐことができます。

たくさん噛むことで唾液が多く出ます。その唾液にはたくさんの良い役割があります。唾液中に含まれる成分の中には、消化を助けるもの。悪い菌を退治する抗菌、殺菌作用。骨や歯の発達を促進するホルモンや、唾液中のPHを中性に保つ役割。歯の再石灰化を促してくれたりと、唾液にはたくさんの働きがあります。これらがお口の中を清潔に保ち、歯周病や虫歯を予防してくれます。
しっかりと咀嚼することがお口の中、全身の健康に繋がります。

咀嚼回数をUPさせるコツ

●よく噛んで食べる。「一口30回」を目安に。
●歯ごたえのある食材を取り入れる。
●調理の方法に一工夫。少し歯ごたえが残るくらいに。
●一口の量を少な目に。
●急がずゆっくりと食事をする。

このようにいつもの食事を少し変えてみるだけで、咀嚼回数を増やすことができます。
時間のゆっくり取れる夕飯からまず試してみてはいかがでしょうか?

歯周病が招く低体重児出産 その原因と予防法について

歯周病が招く低体重児出産全ての妊娠をした女性は健康な我が子の出産を望んでいるのではないでしょうか?

低体重児出産についてインターネット辞典Wikipediaで検索してみると、1980年に5.2%だった2,500g未満出生児の割合は、1990年に6.3%、2000年に8.6%、2009年に9.6%と増加をたどっています。

また、新生児全体の体重としても、厚生労働省が10年ごとに行う「乳幼児身体発育調査」において、戦後の経済成長とともに増加を続けていた平均出生体重が1980年をピークに減少に転じ、2000年には戦前の1940年~1942年を下回る水準に達しています。 

他の先進国で女性の体格向上に伴い出生体重も漸増を続けているのに対し、日本での傾向は特異的です。なぜ、今低体重児出産が増えているのでしょうか?

近年、問題視されている低体重児出産の原因に、喫煙・飲酒・歯周病などがあります。
なかでも重度の歯周病にかかった妊婦が低体重児出産をする確率は、健康な歯肉の母親に比べて約7倍になります。これは、喫煙、飲酒している割合よりもかなり高い確率です。

そのなかでも歯周病と低体重児出産の関連性について調べてみました。
歯周病が低体重児出産を招く原因として、歯周病菌が炎症を起こした歯肉の血管から血中に入り込み、それが羊水内に入り胎児の成長に影響を及ぼすと言われています。

また、歯周病が早産を誘発するメカニズムは次のように考えられています。お口の中に歯周病菌が増えると、免疫のバランスが崩れます。すると免疫を担当する細胞から「サイトカイン」という情報伝達物質が出されます。このサイトカインが過剰にでると炎症が起き、歯肉や歯槽骨を破壊する酵素が出やすくなり歯周病が進みます。妊婦の胎内では血中サイトカイン濃度は出産のゴーサインとみなされ、濃度が高まると妊婦の子宮収縮が始まり、十分に成長していない状態で赤ちゃんを産む早産・低胎児出産に繋がるのです。

一方で、妊娠中はつわりによって、歯磨きが不十分だったり食事が不規則になったりしますね。その上、胎盤で作られるホルモンが歯周病菌を増殖しやすくするため、歯周病が悪化しやすいと言われています。

低体重児出産には様々なリスクがあります。低体重児の特長として、呼吸がうまく出来なかったり、脳に障害があったり、感染に対する抵抗力が弱い、栄養を摂ることが難しい等様々です。このリスクが新生児死亡の原因となったり、新生児の成長を妨げたりするのです。

妊娠する前から定期検診を受けて、歯周病や虫歯を治療しておくことがとても重要になってきます。
生まれてくるお子さんのためにも、歯科検診を受けましょう!

目立たない矯正とは?

歯並びが気になり歯の矯正治療を考えたりしたことはありませんか?
矯正治療というと金属の矯正器具が見えてしまうのでは?と見た目が気になって躊躇してしまった方もいるのではないでしょうか?

最近では矯正器具の種類が増え、目立たない種類のものが登場してきました。
いくつか種類がありますが、今回は矯正器具を歯の裏側から付ける「舌側矯正」について紹介します。

今までの矯正治療では、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな金属を接着剤を使い、歯の表面に貼り付けます。そして、そのブラケットに細い金属のワイヤーを通してワイヤーの力で歯を少しずつ移動させ、理想の歯並びにしていくものが主流でした。

それに比べ「舌側矯正」は今まで、歯の表面に付けていたブラケットとワイヤーを歯の裏側に付けるので従来に比べ目立たない矯正になります。

【良い点】

◆審美性

裏側に装置が付くので、見た目では矯正していることが分かりにくいので、目立つ矯正装置を付けることが難しかった職業の人も矯正を行うことができます。

◆虫歯のリスク減少

従来、矯正器具が付いていることにより充分に歯の汚れを取ることが難しく矯正器具が原因で虫歯になってしまうことがありました。
お口の中の特に裏側には唾液が出る穴が存在しています。歯の裏側は常に唾液で潤っているので虫歯になりにくいのです。装置が裏側についていることにより、従来の歯の表面で行う治療よりも虫歯のリスクは軽減されます。

◆前歯が移動しやすい

矯正治療では、歯を抜いてその隙間の分だけ歯を移動して歯並びを整えていきます。歯の表面で行う治療は奥歯に装置のもとを付けてワイヤーで前歯を引っ張っていきます。前歯が移動しないで奥歯が引っ張られて前に出てしまうことがあり、前歯が思うように後ろへ移動しにくいことがありました。しかし、舌側矯正では奥歯が動きにくくなるので前歯を思った場所へ移動しやすくなります。

【悪い点】

◆装置に舌が当たるので違和感がある。
◆最初はしゃべりにくく感じる。
◆従来の矯正よりも値段が高い。

舌側矯正は、従来の矯正よりも目立たちません。今まで矯正治療をやりたくても、器具のことで気になって躊躇していた人には良い矯正治療になります。気になる方は一度、専門医に相談してみてはいかがでしょうか?

歯を失ったら…  その弊害と治療方法

歯を失う二大原因は虫歯と歯周病になります。ついで、破折や、矯正の為の抜歯があります。一般的に奥歯から失われる傾向にあります。 また若い時期は虫歯により歯が失われる割合が高くなりますが、年を重ねるにつれ歯周病により歯が失われる割合が高くなります。

前歯など目立つ部分が抜けてしまったら、積極的に治療される方も多いと思います。しかし、奥歯の目立たない部分であれば、そのまま放 置される方もいらっしゃいます。ましてや、痛みも無く、多少の不便は感じてもお食事が出来るなら緊急性を感じない方も多いのではないでし ょうか?

では、歯が抜けるとどのような不都合がおこるのでしょうか?

まず、見た目や発音が悪くなります。(前歯の場合)加えて、良く噛めなくなります。食べ物を細かく噛み砕いて飲み込めないということ は、胃に負担をかけ、消化不良を招きます。きちんと栄養を吸収できなければ、免疫力の低下や、その他全身のバランスの低下に繋がるのです 。
そして、失った歯をそのままにすると、次のようなことが起こります。

  1. 残っている歯が移動してしまいます。これは、支えとなる歯を失うことにより、隣の歯が傾いてきます。また噛み合う歯を失った対向歯が どんどん伸びてきます。これは、見た目が悪くなることはもちろん、噛み合わせも悪くなります。
  2. 虫歯や、歯周病が進行しやすくなります。これは噛み合わせが悪くなくことにより、ブラッシングがしにくくなるからです。
  3. 残っている歯に負担がかかります。今まで4本で噛んでいたものが3本になれば、残りの歯に付加がかかるのは当然ですね。その結果、付加 のかかる歯の寿命は身短くなるでしょう。
  4. 下顎の位置が不安定になります。これは咬み合わせが変わってしまうことにより、噛む位置、つまりは下顎の位置が変わります。これは顎 関節症の原因にもなりますし、失った歯を回復したときに、咬み合わせが安定するまで時間がかかってしまいます。

このように、歯を失うと様々な弊害が次々に起こります。失った歯を人工物で補う治療を「補綴(ほてつ)」と言います。その方法には、 ブリッジ、インプラント、入れ歯(義歯)とありますが、それぞれ適応や、長所、短所がありますので歯科医師とよく相談して、治療を受ける ようにしましょう。

また、どの方法であっても、『治療が終わってそれで終わり。』ではありません。人工の歯は、虫歯になることはありませんが、汚れがつ きやすくケアを怠れば他の健康な歯や歯茎にまで悪影響が及びます。セルフケアとともに、歯科医院での定期健診で適切なケアを受けましょう 。

デンタルリンスについて

みなさんデンタルリンスをご存知ですか?

お口の中の健康とセルフケアをさらに充実させるために基本となるのが、毎日の歯磨きとデンタルリンスです。
このデンタルリンスの存在を知らない人も多いのではないでしょうか?
デンタルリンスとは、薬用成分の働きで、むし歯や歯周病の予防をし、お口の中をさわやかにすることで口臭も予防できます。

歯磨きできないときのデンタルリンス

食事をした後はお口の中が酸性に傾き、むし歯になりやすい状態になります。
そのため、むし歯を予防するには食べたら歯磨きをすることが基本です。
しかし、仕事などで忙しい時なかなか歯磨きをする時間をとれないこともありますよね?
そんな時に役立つのが、すすぐだけで、むし歯や口臭を予防することのできる薬用の洗口液です。
ですが、洗口液だけに頼るのではなく、時間があるときはきちんと歯磨きするようにしましょう。

寝る前にもデンタルリンス

プラークの中のむし歯菌は主に就寝中に急激に増殖します。
寝ている時はだ液の分泌も少ないので、むし歯菌にとっては活動しやすい環境となります。
お口の中を長時間清潔に保つ為に、むし歯や口臭を予防してくれるデンタルリンスが有効です。夜寝る前の使用が効果的です。

デンタルリンスには、「液体ハミガキ」と「洗口液」の2種類があります。

◇液体ハミガキ

液体ハミガキはブラッシングすることで効果を発揮します。
液体ハミガキには、一般的な歯磨き粉の中に配合されている研磨剤が含まれていないので、歯面を傷つけることなくブラッシングすることが可能です。
しかし、茶渋や、コーヒーなどの着色、タバコのヤニなどが歯の表面につきやすくなるので、その際は一般的な歯磨き粉を使うか、歯科医院でクリーニングを行うようにしましょう。

◇洗口液

洗口液は液を口に含みブクブクすすぎをします。
歯と歯ぐきの間にもしっかり有効成分が行き渡るように行います。
洗口液は口臭の防止、口の中の浄化の効果が期待できます。細菌が増殖しやすい環境になる就寝前の使用も効果的です。

むし歯や歯周病の原因となるプラークはブラッシングやフロッシングなどをして機械的にこすらなければ落ちないので、お口のケアの補助として考えましょう。

デンタルリンスにはノンアルコールタイプのものや、子供向けのもの、天然甘味成分でむし歯の原因にならないキシリトール配合のものなどもありますので、デンタルリンスを使ってさらに効果的なオーラルケアをしてみてはいかがでしょうか。

「歯磨き粉のメリット、デメリット」、もご覧ください>>

8020運動について

8020運動を知っていますか?

日本で行われている歯科に関する運動です。
1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
20本以上の歯があれば食事は満足にできると言われています。生涯にわたって自分の歯で美味しく食事をするためにこの運動は始まりました。

ある研究データでは、70歳代の健康な高齢者の歯の平均本数が9本だったのに対して、認知症の人は平均6本、アルツハイマー型認知症の人では平均3本でした。噛むという行為が脳を活性化させ、痴呆症を防ぐと考えられています。
認知症の症状が進むにつれてお口の中の機能は低下する減少が見られます。

咀嚼時の脳を見てみると日頃よく噛んで食事をしている人程、大脳の運動部が発達していることが認められます。つまり、認知症と咀嚼が関係していることを表しています。
生涯にわたってしっかりと噛んで食事をできる人の方が元気で健康でいられるということです。

歯の数で食べられるものはどう変わってくるのでしょうか?

人間には、親知らずを抜かすと28本の歯が生えています。

◎18本~28本

たくあん、固いおせんべい、フランスパン、いか、たこ
噛みごたえのあるものや、固いものを食べることが出来ます。

◎6~17本

れんこん、お肉、かまぼこ、きんぴらごぼう、おせんべい
多少の歯ごたえのあるものでも食べることが出来ます。

◎0~5本

ばなな、うどん、軟ごはん、食パン
軟かく、食べやすいものが中心になり、歯ごたえがあるものは食べにくくなります。

歯の本数の違いで食べることができる食材が大きく変化しています。
年を重ねるごとに食の楽しみは大きくなっていくものです。その為にもしっかりとケアをして歯を守ってあげることが大切になります。虫歯や歯周病が歯を失う原因になります。歯周病の原因となるのは歯周病菌です。歯垢が溜まってしまうことにより歯周病菌のすみかを作る原因になります。そのようなことを防ぐためには、まず歯垢を溜めやすい生活習慣を改善していくことが重要になります。

  • ダラダラと間食をしてしまったり、食べ物をよく噛まずに食べていたりしませんか?
  • 日頃、たばこを吸う習慣があったり、ドカ食いをしたり、ストレスをためていませんか?
  • やわらかいものばかり好んで食べていたり、歯を磨かずに寝てしまったりしていませんか?

免疫力が落ちていたりストレスがたまったりと、様々な要因が重なると、歯周病菌が活発に活動してしまいます。これらの生活習慣が当てはまる人は改善するようにしましょう。

歯を失わない為にはセルフケアが大切になりますが、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアもかかせません。あなたにあった歯磨きの方法やケアを教えてもらいましょう。小さな積み重ねが8020運動を達成することに繋がります。

歯石の話

みなさんは歯石を取ったことがありますか?歯石についてお話しします。
最近では治療の一環で歯石を取ることが一般的になってきました。
歯石とは、歯垢(プラーク)がお口の中に残ることにより、少しずつ唾液の成分で石灰化を起こし固まったものです。石のように固いために、通常のブラッシングでは落とすことができません。取り除く為には、歯科医院で専門的な器械を使い取り除いてもらわなければいけません。

次に歯石の疑問についてです。

◎歯石を取ってしまうと歯も一緒に削れてしまうのではないか?

このような心配をする人がいることがあります。しかし、歯石を取ったからといって歯も削れてしまうことはありません。歯石を取る時によく使われるのが、超音波で歯石を取る器械です。先端のチップを使って超音波の振動で石灰化して固くなった歯石のみを壊していきます。超音波の強さは歯が削れるほど強力なものではありません。長い間歯石を取らないでいると、歯石はどんどん大きくなってしまいます。歯の周辺を取り囲むように覆われると、歯石自体も自分の歯だと錯覚してしまうことがあります。そのような状態で歯石を取ると、覆われていた歯石を取りますので自分の歯が小さくなって削られたのではないか?隙間が空いてしまったのでは?と誤解する人がいるようです。

◎歯石を取ってもらうと出血があるのはなぜか?

歯石を取ってもらったら出血した経験はありませんか?歯茎を傷つけられたのではないか?と不安に思ってしまう人もいるかもしれません。

なぜ出血するのかというと歯茎が歯垢や歯石で覆われてしまうので腫れている状態になります。歯茎には1~3ミリほどの隙間(歯周ポケット)があります。歯石をとる時には、その内側についている歯石も取ります。

腫れている歯茎に器具が当たるので出血が起きてしまうのです。腫れているので僅かな刺激でも出血してしまいます。そして、唾液の中には様々な細菌がいます。普段は悪さをしないのですが、歯垢や歯石は細菌の固まりの住みかとなっています。その細菌達が活発に活動することにより歯茎は腫れて、炎症を起こしてしまいます。
そのため出血しやすい状態になっているのです。歯石を取り除き、しっかりとブラッシングを行えば腫れは治まります。
歯石を取ることは歯周病予防になりますので定期的に歯科医院で、専門的な器械を使って歯石除去をしてもらって下さい。

虫歯と歯周病は感染症

患者さんから

「治しても、治してもまた虫歯になってしまう。」

「きちんと磨いているのに、虫歯になってしまう。」

こんな話を聞くことがあります。

自分ではきちんとケアをしているつもりでも、再発してしまう…これには原因があったのです。それは、虫歯、歯周病は感染症のひとつだという事です。

感染症といえば、インフルエンザやエイズなどが思い浮かびます。感染症とは、ウイルスや細菌、寄生虫などの微生物が体内に侵入し、組織や臓器の中で増殖し、その結果生じる病気のことをいいます。

虫歯は、原因菌である虫歯菌(ミュータンス菌)の感染によって起こるのです。したがって、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しません。例えば、母親や、周囲の大人が口移しで食べさせたり、同じスプーンやはしを使うことによって、唾液を通じて感染し、そのまま子供の口の中に、菌が棲みついてしまうのです。
母親の虫歯菌が多いと、子供の虫歯菌の数も多く、虫歯になるリスクが二倍以上高いというデータもあるのです。

また、歯周病も同じく歯周病菌の感染により起こるのです。虫歯菌と同様に、元々はお口の中には存在しない菌が、親から子へ、または夫婦間で感染しているためです。感染ルートとしては、食事の際の回し飲みや、回し食い、はしの使いまわし、キス、くしゃみなどで唾液を通じて感染します。

例えば、歯周病(慢性歯周炎)の代表的な菌である『ジンジバリス菌』は、親子や夫婦から感染すると報告されています。また、若年性歯周病の原因菌とされている『アクチノマイセテムコミタンス菌』は、大人から大人へと感染することはなく、10歳程度のまだ永久歯が生えそろわない時期に大人から子供へ感染することが研究により報告されています。

虫歯と歯周病は、生活習慣病と感染症という、二つの側面を持っています。
したがって、食事の改善やブラッシングだけでは、十分に予防は出来ません。虫歯や歯周病の治療をしても、その後再度感染すればまた進行してしまいます。私達は生活する上で細菌感染から完全に逃げることはできません。つまり、外来から感染したとしても 虫歯や歯周病が進行しないような 口腔内環境を保つことが大切なのです。そのためには自分自身で行う毎日のケア《セルフケア》と歯科での定期検診による虫歯や歯周病の早期発見、早期治療やクリーニング衛生指導等《プロフェッショナルケア(PMTC)》で常にお口の中の環境を整えておくことが大切です。

デンタルフロスについて

みなさんはデンタルフロスを使ったことがありますか?あるデータによると日本でデンタルフロスを日常的に使用している人は少ないと言われています。しかし、歯科先進国のアメリカやスウェーデンでは歯磨きをしたあとに、デンタルフロスを使うことは当たり前となっています。

デンタルフロスを使用すると、歯と歯の間の歯肉の中(縁下)3.5ミリまで届きます。ブラッシングや歯間ブラシよりも歯肉の奥まで届くので、歯ブラシだけでは取れない汚れを取ることができます。この2つを併用することで歯と歯の間の汚れを確実に取ることができます。

しっかりと歯と歯の間の汚れを取ることが出来ないと、歯と歯の間に虫歯ができてしまう可能性が高まります。隣接面カリエスといいます。歯の間は、噛み合う面とは違い見えにくいので、気付いた時には大きな虫歯になっていたりするので恐ろしい虫歯です。その為にも日頃からデンタルフロスなどの清掃補助用具を併用することが大切になってきます。

デンタルフロスの使い方

まず40~50センチくらいフロスを取り出します。目安としては指の先からひじくらいの長さです。そのフロスの端を指にくるくると巻き付けます。次に親指と人指し指を使って、指と指の間のデンタルフロスの間隔を1から1.5センチの長さになるようにしてピンと張るようにします。

準備ができたら、歯と歯の間にフロスを挿入します。ここで気を付けないといけないことがあります。勢いよく歯肉に入れてしまうと歯肉が傷ついてしまう可能性があります。歯面に沿って、のこぎりを引くようにフロスをゆっくりと内外に動かしながら歯と歯が接触している部分を通過させて下さい。

フロスを挿入することができたら歯についたプラークをこすり落とすようなイメージで片方の歯に沿わせながら上の方に移動させます。これを5回程行います。

反対側の歯も同じように行っていきます。一度使用したフロスは、指などで巻き取って、別の歯を行う時はフロスの新しい所を使うようにします。慣れるまでは難しく感じてしまうかもしれませんが、慣れてくるとスムーズにできるようになります。

焦らないでゆっくりと鏡を見てやるのも良いでしょう。

どうしても苦手という方は歯科医師や歯科衛生士に相談してみるのも良いでしょう。自分で正しく使う為には、根気よく練習すると良いでしょう。またフロスに持ち手のついたタイプもありますのでそちらも使ってみて下さい。

歯ブラシの選び方

店頭で歯ブラシコーナーの前であまりの種類の多さにどれにしようか迷ったことはありませんか?どれも魅力的なキャッチコピーがついていますよね。

正しく歯を磨くには、適切な歯ブラシを選ぶことはとても重要です。
ぜひ、あなたに合った歯ブラシを見つけましょう。

1. 歯ブラシの硬さ

歯ブラシの硬さは、硬いほどプラークを落とす力が強いのです。しかし、ブラッシング圧の強い方が「硬め」の歯ブラシで磨くと、歯肉を傷つけ、さらに歯まですり減らしてしまうのです。ですから、「硬め」の歯ブラシは、磨く力の弱い、女性やお年寄りにおすすめです。

また歯周病で歯茎が腫れていたり、出血しやすい方は歯肉を傷つけにくい「柔らかめ」の歯ブラシでじっくり丁寧に磨くのにおすすめです。その場合も症状が良くなったら、「普通」の歯ブラシを使うようにしましょう。一般的には「普通」の硬さを選ぶのがいいですね。

2. 歯ブラシの大きさ

歯ブラシの毛が植わっているところをヘッドといいます。そのヘッドが小さめのものがいいでしょう。目安としては、親指の幅程度のものがおすすめです。歯ブラシのヘッドが大きいと、歯と歯茎の境目や、歯と歯の間の細かい箇所にきちんと歯ブラシの毛先が当たりません。ブラッシングで大切なのは、お口の中の、プラークをきちんと落とすこと。

そのために、細かい箇所(汚れが溜まりやすいところ)に毛先をしっかりあてて、振動させて磨くには、小さめのヘッドのほうがいいでしょう。

3.歯ブラシの交換時期

まず歯ブラシの毛先の状態を確認しましょう。毛が柄からはみ出していたり、広がっていたら交換時期です。また、歯ブラシは消耗品ですので、何も問題が無いように見える歯ブラシも定期的に交換が必要です。目安は一ヶ月に1本、長くても三ヶ月に一度は取り替えましょう。歯ブラシの毛先に弾力がなくなったものを使うと、上手く汚れを取り除けないばかりか、歯茎を傷つける可能性もあります。

それでは本来の歯ブラシの目的が果たせませんね。また、毎日歯ブラシを使用していると、目に見えない汚れや雑菌が毛に付着します。衛生状態も悪くなります。

毎日の歯ブラシの消毒は必要ありませんが、歯を磨いた後、流水下でよく洗い、乾燥させて保管しましょう。

保険診療と保険外診療

歯科医院にいくと、「保険外診療」という言葉を耳にしたことはありませんか?
今回は「保険診療」と「保険外診療」についてお話しします。

歯科の治療の中には、大きく分けて「保険診療」と「保険外診療」の2つがあります。
「保険診療」は国が定めたルールにより算定されます。国が定めた検査や治療方法で行います。保険診療で使われる歯科材料や治療回数、治療期間まで細かく定められています。

この国のルール内で行われる治療を「保険診療」と言います。

患者さんの負担は、健康保険で定められた金額(0~3割)を一部負担金として支払います。残りは、市町村が支払ってくれます。
「保険外診療」は、保険診療の三~数十倍の費用がかかります。全額、患者さんの負担となります。しかし、国で定めたルールや、制限がありませんので様々な材料や治療が行えま

す。

しかし、歯科治療を受けるすべての人に「保険外診療」が必要な訳ではありません。
材料や治療方法が制限されていても、その範囲内で充分な治療ができる場合もあるのです。患者さんの状態や、症状などによっては、保険内の中では十分な治療ができない場合もあ

ります。広い視野で「保険内の治療」と「保険外の治療」の2つを比べ、患者さんの状態や症状を総合的に考えて治療方法を選択していく必要があります。

どのような場合が保険外診療となるのでしょうか?

歯の被せものに関しては、保険外診療で使われるものは保険内診療で使われる材料よりもワンランク上のものが使われています。
保険内で使われる材料は限られていますが、保険外のものは沢山の種類があります。
保険内でも充分な治療はできますが、保険内の治療ではカバーできない場合や金属を入れたくない。など審美性を気にする人は保険外の治療も考えてみてもいいかもしれません。
健康保険が適応されるのは、「処置」に対してのみです。
歯並びを治す為の「矯正歯科」、歯のない所に人工の歯根を埋める「インプラント」、歯を白くする「ホワイトニング」などの見た目を改善する「審美歯科」などは保険外診療にな

ります。

しかし、保険内の治療でもお口の中の虫歯を予防するメインテナンスは、しっかり受けられます。

  • 歯のクリーニング(PMTC)→機械的に歯の表面の汚れを落とす処置。
  • 歯石を取る(スケーリング)→歯周病の原因となる歯石を専用の器具を使用して取る。
  • 歯科医や歯科衛生士による口腔衛生指導→お口の中を検査して、適切なアドバイスや助言をもらう。
  • フッ素塗布→虫歯になりやすい場所にフッ素を塗り、虫歯を予防する。

歯科医院に行ったら、他人任せにするのでは無く、今の自分にはどのような処置が必要なのか、どのような治療の選択肢があるのかを歯科医としっかりと話し合い、二人三脚で治療を行っていって下さい。

健康な歯を保つ事ができると、美味しく食事ができ、友人、家族と楽しくおしゃべりできます。それはきっとあなたの人生の質の向上に繋がります。

知覚過敏について

冷たいお水を口に含んだ時に「キーン」と歯がしみたことはありませんか?

歯ブラシが当たったり、冷たいアイスを食べたときなどにしみる症状が出たらそれは知覚過敏かもしれません。今までは何も無かったのに急に気になるようになった人もいるのではないでしょうか?知覚過敏症の原因について考えてみましょう。

歯の表面は丈夫で硬いエナメル質というもので覆われています。
何らかの原因でそのエナメル質が傷ついたために、その下の象牙質という部分が露出してしまうために刺激が直接伝わってしまいます。
象牙質はエナメル質より軟かく、象牙質表面にはとても小さな穴が無数にあいています。それを「象牙細管」といいます。

この穴は栄養を送る役割の他にも、刺激を直接伝える役割もするので神経まで刺激が伝わってしまいます。そのため象牙質が露出すると、しみるといった知覚過敏の症状が現れるのです。

では刺激にはどのようなものがあるのでしょうか?

  • 温度刺激では→冷たい(温かい)食べ物や飲み物
  • 器械刺激には→歯ブラシやつまようじ
  • 科学的刺激には→酸性食品や甘いもの

など刺激には様々な種類のものがあります。

知覚過敏症の原因はどのようなものがあるのでしょうか?

◎過度なブラッシング

歯磨きをする時に、歯ブラシを強くゴシゴシと行ってはいませんか?歯の表面にあるエナメル質やセメント質が傷ついたり、削られてしまいます。とても硬いエナメル質ですが、毎日の積み重ねでダメージを受けてしまうと削れてしまうのです。これは知覚過敏症の原因で最も多いといわれています。

◎歯ぎしりや噛み合わせ

無意識のうちにしてしまう歯ぎしり。強く歯をこすってしまうのでエナメル質が削れてしまったり、ひどい時には割れてしまいます。
歯ぎしりはエナメル質だけでなくお口の中全体の歯周組織まで負担をかけてしまいます。歯の根っこの部分にあたる歯槽骨までダメージをあたえてしまうので歯周病の原因となります。また歯周病を悪化させる原因になります。
噛み合わせが悪い場合も、適切ではない方向に力が強くかかってしまうのでエナメル質を傷つける原因になります。

他にも、歯磨き粉に含まれる研磨剤が原因だったり、ホワイトニング治療の後にしみることがあります。

歯科医院での治療法で多く選択されるのは「薬を塗る」ことです。何らかの原因で露出してしまった象牙質を薬でコーティングする方法です。薬を塗る治療の場合は個人差があるので一回塗って気にならなくなる場合や、数回にわたって繰り返して行わなければならない場合もあります。それでも改善されない場合は、その部分をレジンというプラスチックの材料で埋めていく方法もあります。

しみる症状があっても必ずしも知覚過敏とは限りません。虫歯や歯周病の可能性もあります。自己判断や放置などしないで気になる症状があったら歯科医院を受診しましょう。

お口の中の菌は赤ちゃんに移る?

赤ちゃんは生まれてきたときには、お口の中には虫歯菌はいません。つまり無菌状態なのです。しかし、歯が生えてきてお子さんが大きくなって気付いたら虫歯になっていた。なんてことはありませんか?

3歳児の約40%は虫歯になっているというデータもあります。

生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯が無いのになぜこのようなことがおこるのでしょうか。
生後19~36ヶ月の間に赤ちゃんが虫歯菌に感染してしまうからです。
感染経路は主に母親、父親などの大人からです。

主な経路はこのようなものが考えられます。

◎ 食事のときのスプーン、食器などの共有

食事のときに大人が使っているスプーンで食べさせたり、同じ食器で回し食べたり、同じコップを使用することで間接的に虫歯菌を子供に移してしまいます。

◎ キスなどのスキンシップ

赤ちゃんが可愛くてついついキスをしてしまう。親の口から子供の口へと感染してしまいます。

◎ 食べ物を噛んで与える

子供に食べさせやすいように噛んでからあげる。温度の確認をするために口で確認したりすると感染の原因になります。もともと食べやすいように小さく切ってあげ、子供専用の食器やスプーンを使い親は口をつけないよう注意してあげましょう。

これらのことを注意してみて下さい。

あまり神経質になりすぎてスキンシップが減ってしまうのは良くありませんが、少し注意して生活してみて下さい。子供の世話をすることが多い親の虫歯菌が多ければそれだけ子供に感染する確率が高くなります。頻繁にこれらの行為を行ってしまわないようにしましょう。

逆を言えば、虫歯菌が少ない親からは感染する確率が減るということです。

ですから親もお口の中を健康な状態に保つことが大切になってきます。どんなに注意してもいつかは誰かの虫歯菌に感染してしまうかもしれませんが、まず身近な親達からの感染を防ぐ事が、虫歯からお子様を守る第一歩になるでしょう。

このような状態を招かない為に、妊娠中からお口の中の菌を減らし清潔に保とうとする「マタニティ歯科」という分野で治療を行っている歯科医院もあります。お腹に赤ちゃんがいる時や、赤ちゃんの時から気を付けていけると良いですね。

妊娠・出産で歯が弱くなる?!生まれてくる赤ちゃんの為に出来ること

女性の健康、特に妊娠中の女性の健康管理は、大きな関心事です。
皆さんは、「妊婦は、おなかの赤ちゃんがたくさんカルシウムを使うので歯が弱くなる」というお婆ちゃんの知恵袋を聞いたことはありませんか?

実は、この言葉を科学的にみると一部に誤りがあります。
妊婦の歯が弱くなりやすいということは事実です。しかし、妊娠中のお母さんの歯に取り込まれたカルシウムが、おなかの中の赤ちゃんの為に溶け出して使われることはありません。

では、なぜそのようなことが言われてきたのでしょうか?

妊娠中のつわりがひどい方は、歯ブラシを口に入れただけでも吐き気を及ぼすことも多く、歯磨きがおろそかになりがちになります。また、妊娠による味覚、嗜好の変化により、すっぱい(酸味の強い)食べ物や甘いお菓子などを食べる頻度が増えたり、食事の回数が増えたりするなど、お口の中の衛生環境が悪化しやすい食生活になりがちです。

加えて、妊娠中は女性ホルモンの分泌が盛んになり、これらのホルモンを栄養源にしている細菌が増殖したり、唾液の分泌量も変化したりするなど、お口の中の環境が不潔な状態になりやすく、歯肉の腫れや出血がみられる場合があります。

これを「妊娠性歯肉炎」と言います。また状態をほうっておくと歯周病へと進行していきます。
ですから、先ほどのお婆ちゃんの知恵袋を正しく言うなら、「妊娠した女性は、つわりやライフスタイルの変化、ホルモン分泌の変化により、お口の中の環境バランスが崩れやすく、歯周病になりやすく歯が弱くなりやすい」ということになります。

しかし、すべての妊婦が、必ず歯肉炎になるとは限りません。日頃のメンテナンスをしっかり行うことで、妊娠性歯肉炎は予防できるのです。妊娠を機に検診を受けることで、自覚症状のない虫歯や歯周病も早期に発見できます。

生まれてくる赤ちゃんの為にも、お母さんのお口の中の健康の為にも定期的に、専門的な予防処置と正しい知識を身につけることが大切です。

上顎洞炎とは

「走ったりジャンプしたりすると振動で上の奥歯が痛みます」という理由で歯医者さんに行っても歯にはなにも異常がないことがあります。このような場合は大体の場合が、上顎洞炎という副鼻腔炎の炎症が原因のことが多いです。
鼻の周りには鼻腔と通じている空洞がいくつかあり、上顎洞(鼻の両脇)、前頭洞(おでこ)、篩骨洞、蝶形骨洞に分けられます。
副鼻腔に慢性的な炎症があるものを慢性副鼻腔炎と言います。蓄膿症と言うと分かりやすいかと思います。上顎洞炎は、副鼻腔のうち上顎洞に炎症が起こっている状態を言います。症状としては鼻がつまる、鼻水が喉の方に流れやすい、黄色い粘り気のある鼻水が出るなどです。実はこれは歯と大きく関係しているのです。

上顎洞は上の奥歯のすぐ上からあるので、人によっては奥歯の根元が元々上顎洞に突出している事があります。上の奥歯に虫歯や歯周病があり、根元の炎症が起きると、根元の細菌が上顎洞にまで侵入してしまい、上顎洞炎になってしまうことがあります。
このように歯が原因で起こる上顎洞炎のことを「歯性上顎洞炎」と言い、歯科医院での治療が必要となります。
個人差はありますが、奥歯の特に第一大臼歯が原因になることが多いです。
通常の蓄膿症の場合は両方の鼻に症状が現れますが、歯が原因で起きた上顎洞炎は、原因の歯がある側だけの症状が多く、急性の場合は、歯の痛み、頬の痛み、臭いのある鼻水が出たりします。上顎洞炎のうち、歯が原因の「歯性上顎洞炎」は全体の10~30%を占めています。

急性の場合は、洗浄や抗生物質を投与し、消炎させます。
慢性の場合は、感染源の除去が必要ですので、根っこの治療、歯周病の治療で改善できないようであれば残念ながら抜歯となります。抜歯を行うと抜歯したところと上顎洞が繋がりますので、その穴から何度か洗浄を行います。抜歯後の穴が小さい場合は自然に塞がります。しかし大きい場合は、いつまで経っても自然に塞がらず、飲み物を飲んだ時に鼻から流れてきてしまいますので、穴を塞ぐ処置が必要になります。

歯性上顎洞炎は、歯科医院の検査でほぼ分かります。歯とは関係ないような病気も歯が原因となっていることがあります。体全体の健康管理はもちろんのこと、口の中の管理にも気を配るようにしましょう。

歯の応急処置

 転んだり、スポーツをしていて怪我をしたなど・・・急に起きた事故時歯の応急処置』についてお話します。

歯の事故にはいくつか種類があります。

  1. 歯が折れた、欠けた(歯の破折)
  2. 歯がぐらぐらしたり抜けてしまった(歯の脱臼)
  3. 歯が骨の中にめり込んでしまった(歯の埋入)
  4. 歯が脱落して失ってしまった(喪失)

 その中でも、歯が折れてしまった、抜けてしまった、歯が口の中から出てしまったなどの場合には歯科医院に行く までに気をつけなければいけない事があります。
 抜けた歯は、早急に正しい処置を行う事で元に戻る可能性があります 。

 歯の根っこの表面には、 「歯根膜」という組織があります。 歯が抜けてしまった場合、この歯根膜の状態を壊さないよう にして、できる限り保つようにして歯科医院へ持っていく必要があります。 この歯根膜の状態によって治療がうまくいくかが 左右されるのです。

 具体的にどのようにするかというと、まず抜けてしまった歯を探します。 歯が見つかったら、歯に付着した汚れを落とし ます。 肝心なのはここです。 生理食塩水や水道水の流水下で洗います。 洗う時間は数十秒程度にしましょう。 30秒以上洗って しまうと、歯の大切な組織まで洗い流してしまうことになります。 そして洗う時には、歯の根っこの部分は決して持ってはい けません。 不用意に触ってしまうと、細菌に感染する原因となります。

 抜けてしまった歯は、乾燥に弱いです。 歯が乾かないようにする為に自分の口の中(頬と歯茎の間))に入れ保存するか 、牛乳をいれた清潔な容器に入れるなどして乾かないように注意します。 子供の場合は、飲みこんでしまう可能性があるので 、自分の口の中ではなく親の口の中に歯を保存する方法でも大丈夫です。
 そして 30分以内に歯科医院に行きましょう。 2時間以上経過してしまうと歯根膜が死んでしまいます。 そうなると治療が成功しにくくなります。

 歯科医院に行った ら、「いつ、どこで、どのような状況で歯が抜けてしまったのか、又は折れてしまったのか」を話しましょう。 早急な処置と 、すぐに歯科医院に行くことで、事故から30分~1時間くらいの間に治療を始めることができれば、抜けた歯は元に戻せる可 能性が高いでしょう。 非常事態ですが、慌てることなく適切な知識を持って冷静に行動することが大切になります。もしもの 為に正しい知識をぜひ、頭に入れておいて下さい。

子供の歯並び

子供の歯(乳歯)は全部で20本あり、最初の歯が生後6から7ヶ月で生えてきます。最近の乳幼児の検診では、正常な歯並びの幼児は少ないといい、中には乳児のうちから問題がある場合もあるそうです。乳歯の並びが悪いと永久歯にも
影響するといわれています。

歯並びの悪い原因は?

歯並びの悪い原因を二つに大きく分けると、環境的原因と遺伝的原因になります。環境的原因としては基本姿勢の悪さや食べ物、運動不足が原因の子供の低体温化があげられています。また子供のジュースやお菓子などの糖分の取りすぎにより、カルシウムの活性が妨げられ、歯が弱くなります。以前は良く咬むことで自然と矯正されていたものが、柔らかい食事を摂取することが多くなり噛む必要が減ると、顎が十分に発達せず顎自体が小さくなりきちんとした歯列で歯が並ばなくなります。また赤ちゃんの時の長期間指しゃぶりを続けることによって、指で歯が押され、上下の噛みあわせが悪くなってしまいます。   

遺伝的原因としては、両親に体系や顔の形が似るように、あごの形、歯の本数や大きさも遺伝します。あごの大きさに対して歯の大きさが大きかったり小さかったりすると凸凹が生じる原因となります。もともと歯の本数が少なかったり多かったりしても正しい歯並びや咬みあわせが得られなかったり、下のあごがバランスよく成長していないと受け口や出っ歯を引き起こす原因となります。

歯並びが悪いとどうなるの? 

◎良く食べ物を噛むことができません。

歯並びが悪いと前歯や奥歯でちゃんと食べ物を噛むことができないので正しく強く咬むことが出来ません。丸飲みになることも多く、消化器官への負担も多くなります。 

◎発音がしづらくなります。

 特定の発音 主に、サ行やタ行が発音しづらくなります。

◎「虫歯」や「歯周病」になりやすくなります。

歯並びの悪さから、歯磨きの時、口のすみずみまでキレイに磨くことが難しくなり磨き残しが多くなります。また虫歯を予防してくれる役目を果たす唾液の自浄作用の低下も考えられます。

◎顎関節症になりやすくなります。

歯並びが悪いと、正しく咬むことが出来ません。すると顎の関節や筋肉に負担がかかり、その結果顎が痛くなったり、口を開けられなかったり、関節の音がなったりします。

◎顔のバランスが悪くなります。

歯並びが悪く、バランスの悪い噛みかたをしていると出っ歯や受け口が悪化します。

特に子供は軽い受け口であっても成長過程で症状が悪化することがあります。

◎頭痛・肩こりの原因になります。

噛み合わせが悪いとバランス良く歯を噛みしめることができません。これにより筋肉が悪影響をうけ頭痛や肩こり、姿勢の悪化などを引き起こしたりします。

◎心理的コンプレックスをうけやすくなります。 

歯並びが悪いことや、出っ歯 受け口はからかわれたり、口を大きくあけて笑えないといったかなりのコンプレックスになります。人前で笑えない=笑顔に自信が持てないことは自分自身にも自信が持てなくなり、おもいっきり笑いたいときも気になって手で口をおさえてしまったりするようになってしまいます。

 

歯並びがキレイになると、噛み合わせや見た目の
改善だけでなく、こころまで笑顔になることでしょう。一度、お子様の歯並びについて注意してみてはいかがでしょうか?子供の歯並びは、乳歯が生える時期から永久歯に生え替わり完了するまで長期にわたり観察していくことが必要です。

お子様の歯並びになにか問題、疑問がある場合は、専門医で相談することをお勧めします。

口内炎について。

口内炎になったことがある人はいませんか?

痛くて不自由に感じてしまいますね。口内炎とは何なのでしょうか?症状や、原因について考えてみましょう。

「口内炎」とはお口の中に起こる炎症のことを言います。お口の中の粘膜の様々な場所に出来るので、日常生活に支障をきたす場合もあります。小さな子供からお年よりまで、幅広く発症します。

口内炎には様々な種類があります。

アフタ性口内炎

原因は様々である。表面は白く周りが赤い潰瘍のものが一から数個できる。

カタル性口内炎

入れ歯や矯正器具が粘膜に当たったり、自分の歯が当たったりして、傷がつくことにより赤く腫れる。

口腔カンジタ症

口の中でカビの一種であるカンジタが多量に発生すると起こる。白い膜が口の中全体に広がる。痛みは無い。

今上げた口内炎の他にも様々な種類の口内炎があります。

口内炎についてくわしくはこちらから

 

一般的によく発生するアフタ性口内炎は、辛いものや、すっぱいものなど刺激物を食べるとしみたり、痛みがでたりします。しゃべることが困難になったり、食事がしにくい、飲み込みにくいなどの症状もみられます。

原因はストレスや、疲れていたり、不規則な生活が原因であったりと体調を崩してしまった時などに出来ることが多いそうです。

さらにお口の中には、たくさんの細菌がいます。体調を崩してしまったり、歯磨きがきちんと行なえない、唾液の分泌が減ってお口の中の環境が悪化することで、口内炎の症状を長引かせる要因にもなります。

口内炎はだいたい一週間から二週間くらいで治ります。

口内炎を治すポイント

お口の中を清潔に保つ。

規則正しい生活を心がける。

刺激のあるものや、冷たすぎるもの、熱すぎるものは避けましょう。

偏った物ではなく、しっかりと栄養のある食事を心がけましょう。

食事ではビタミンが多いものを摂取するようにします。特にビタミンB2の不足は口内炎の直接の原因になります。ですから、ビタミンB2を多く含む、たまごや豚肉、レバーを意識的に食事に取り入れましょう。

ビタミンB2には、肌荒れや疲れやすさを和らげる効能もありますので普段の食事にも積極的に取り入れるようにしたいですね。

しかし、症状が長引いたり、繰り返し口内炎が発症する場合は、他の原因の可能性もありますので、病院でみてもらうと良いでしょう。

歯のアンチエイジング

人は相手の顔を5~6秒見ただけで、第一印象を決めると言われています。見た目年齢を若く保つためには、肌や髪と同じくらい、歯の美しさもとても重要といえるのです。

◎歯の老化の原因は?

歯も年齢と共に老化していきます。その原因として虫歯や歯周病、歯ぎしり、奥歯のかみしめや、歯を強く磨きすぎることによる磨り減りがあります。これは歯科への通院や、正しいブラッシングで改善できます。

また飲食物に含まれるによって歯の表面のエナメル質の溶解があります。酸を含んだ飲食物の摂取をしないことは難しいので、当然ケアが必要になってきます。放置しておくと、いつの間にか歯の表面のエナメル質が溶けて、黄ばみ、白濁、削れ、欠けなど、歯の老化を進行させてしまうのです。健康な歯を維持するための知識が豊富な人ほど、歯科医での定期的な検診、正しい歯のブラッシング、正しい虫歯予防について、いつも新しい情報を仕入れています。

歯科医での治療に抵抗を感じる人もいますが、それは自分の歯を痛くなるまで放置しておいた結果です。痛くなる前に早めに歯科医でのプロフェッショナルケアをしていれば、嫌な思いをすることはありません。

◎酸で歯の表面(エナメル質)が溶ける「酸蝕歯」

「酸蝕歯」は、飲食物に含まれる強い酸の摂取で進行してしまい、エナメル質が溶けて薄くなり、歯が欠けたり、ひび割れたり、歯が黄ばんだりします。

フルーツやスポーツ飲料は酸が多いので、それらの酸を取り続けることで少しずつ歯は溶け出してしまうのです。他にも酸の強い胃酸の逆流や、嘔吐などによっても「酸蝕歯」が進行します。

◎「酸蝕歯」を防ぐには?

酸による歯の老化(エイジング)である酸蝕歯を少しでも遅らせるためには、まず酸の強い飲食物をダラダラと長時間にわたって口にしないことです。加えて、摂取後はお茶を飲み、唾液の力で軟化がおさまる30分ほど後に柔らかいブラシでやさしく磨くことを心がけてください。

酸性の強い飲食物の摂取直後は歯の表面のエナメル質が軟らかくなっている為、ブラッシングにより歯が削れてしまいます。ブラッシング時の歯磨き剤はエナメル質を守るものを選ぶとさらに効果的です。研磨剤が多く入った歯磨き剤を使うと、「酸蝕歯」が進行してしまうことがあります。エナメル質が削れてしまうことで、黄ばみが悪化したり、知覚過敏をひき起す可能性があります。最近では、歯の表面のエナメル質を強化して、酸によってエナメル質が溶け出さないように開発された歯磨き剤もあります。
酸蝕歯についてくわしくはこちらから。

また、唾液は口内を中和させる働きや、歯の再石灰化を促進させる働きがあり、ガムを噛む回数を増やすことで唾液量を増やすことができます。キシリトール配合のものは酸を発生させないのでより効果的です。

エナメル質を酸から守ってケアしてくれる歯磨き剤でやさしくブラッシングするデイリーケアと半年に一度の歯科医によるプロフェッショナルケアを合わせるのがおすすめです。

歯周病とメタボリックシンドロームの関係

近年生活習慣病が急増しています。特に問題視されるようになったのはメタボリックシンドロームです。内臓に脂肪がたまり、肥満、高血糖、高血圧などの危険因子が重なった状態を言います。また、動脈硬化の発症・進行を相乗的に進め、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などの生命に関わる病気の発症の確率が一段と高くなります。

 

生活習慣病にはたくさんの種類があり、ひとつの病気を持っていると他の病気も併発しやすいのが特徴です。病気がかなり進行しないと自覚症状も出てきません。

歯を支える骨を溶かす歯周病も生活習慣病のひとつです。歯のまわりにつくプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌のかたまりが原因で起こり、歯ぐきでとどまっているのが歯肉炎、歯の根のセメント質や歯の根が埋まり、歯を支えている顎の骨まで広がったものを歯周炎と言います。放置したままにすると顎の骨が溶けてしまい歯がグラグラして最終的には抜けてしまうこともあります。なんと中高年の8割に発症すると言われており、成人では歯を失う最大の原因となっています。歯周病は患者数がもっとも多い生活習慣病であると言えるでしょう。

このメタボリックシンドロームと歯周病。一見なんの関係もなさそうですよね?ですが、国内外の様々の疫学的調査により両者には深い関係があることが分かってきました。

特に関係が深いのが糖尿病です。糖尿病になると唾液の分泌量が減って歯周病菌が増殖したり、免疫機能・組織修復力が低下し、歯周病が発症・進行しやすくなります。一方で歯周病が進むと大量のTNF-αが分泌され、インスリンの働きを悪化させ糖尿病の発症・進行を助長する恐れがあります。近年、糖尿病患者に対し歯周病の治療・管理を行うことにより、血糖コントロールが改善されたという報告もされています。

両方に共通する危険因子は肥満と糖尿です。肥満と糖尿病の両方がある人は歯周病にもメタボリックシンドロームにもなりやすいということです。歯周病とメタボリックシンドロームは同時に進行していき、そのため動脈硬化の進行が加速し、心筋梗塞や腎臓病などで死亡する確率が高まります。

歯周病はあまり自覚症状のないまま進行し、気付いた時には重度の歯周病になっていることが多いですので、自宅での日頃のケアと定期的に歯科医院にて検診を受けるようにしましょう。歯周病の予防はメタボリックシンドロームの予防へとつながります。規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事をとるよう心がけましょう。

キシリトールとは。

キシリトールとは、多くの野菜や果実に含まれているキシロースから合成される天然の甘味料です。糖アルコールと呼ばれる炭水化物の一種で厚生省に認可されている食品添加物です。また、砂糖と同じくらいの甘さがありますがカロリーは砂糖の3/4です。インシュリンに影響を与えない為、糖尿病患者向けの医療品原料としても使用されており、世界38カ国以上の国々でも食品や医薬品への使用が認められている安全な甘味料でもあります。

キシリトールについて詳しくはこちらから。

●キシリトールは虫歯菌の栄養にならない

虫歯は虫歯菌が糖分を栄養源にして酸を発生し、歯を溶かしてしまうことにより発生します。キシリトールは他の糖分と違って虫歯菌の栄養源になりません。従って、キシリトールは虫歯菌で活動することはなく、歯の表面を溶かす酸を作り出しません。酸が発生しないということは、それだけ虫歯になりにくくなります。同じ甘いものを摂取したとしても、キシリトールを摂取した場合、虫歯菌の活動は押さえることが出来ます。

●キシリトールは歯の再石灰化を促進する?

虫歯は、虫歯菌の脱灰スピードに、歯の再石灰化スピードが追いつかなくなると発生します。したがって、歯の再石灰化が安定して行われていれば、虫歯になりにくくなります。一説では、キシリトールは歯の再石灰化を促進すると言われていますが、キシリトール自体の再石灰化機能はまだ証明されていません。しかし、ガムを食べることにより唾液を多く分泌します。そして、この唾液には歯の再石灰化を促進する機能があるため間接的に歯が虫歯から守られるのです。

●キシリトールガムの効果的な使い方

ガムを咬んで口の中に唾液が一杯になったらすぐには飲み込まず、出来るだけ溜まった唾液でクチュクチュと口腔内に行き渡らせると効果的です。加えて、味がなくなっても5~10分間咬んで下さい。キシリトールを毎日、摂り続けることで虫歯菌の除菌的な効果が現れ、その後も継続されやすくなります。また歯の萌出期は摂取量や回数を増やすと良いでしょう。さらに使い続けると虫歯になりにくい歯垢に変わって来ます。歯垢の体質改善(選択的に虫歯を起こす菌を除菌する効果)がなされ、虫歯が出来にくい細菌のバランスに変化します。

キシリトール製品を選ぶ基準は、その製品に使用されている甘味料あたりの50%以上がキシリトールであること、加えてキシリトール以外の甘味料(マルチトール・ソルビトール・マンニトール)も虫歯の原因にならないものであること、総重量のほとんどがキシリトールで占められることが推薦されます。とはいっても、キシリトールを摂取すれば、それだけ虫歯を防げるわけではありません。
歯を虫歯から守るためにはフッ素配合の歯磨き剤の使用と合わせて、正しい歯のブラッシングが大切です。キシリトールは、プラークを落ちやすくし、ブラッシング効果を上げたり、フッ素と一緒になることにより歯を硬くするなど、普段の虫歯予防に加える事で相乗効果を発揮します。毎日の習慣に加えることで、虫歯予防をしっかりサポートしてくれるのがキシリトールなのです。

予防できる?歯肉炎!

歯肉炎とは、歯周病の初期段階(軽度歯周炎)のことを言います。
ほとんどの場合歯周ポケットの深さが3mm以内で、歯槽骨の破壊が起こっていない状態の場合は完治します。
しかし、プラークや歯石がたまり歯肉に炎症が起こり、赤く腫れたり、出血する状態が続くと、中等度歯周病に進行していきます。

1.症状
健康な人の歯周ポケットはだいたい0.5~2mmくらいで、歯肉は引き締まった三角形をしています。
しかし、歯肉炎になってしまうと、歯周ポケットの深さは、3~5mm程度まで進み、歯肉は赤く、ぶよぶよしてきます。
痛みもほとんどないですし、歯周病と違って歯はぐらぐらしません。

2.種類

・単純性歯肉炎
プラークが原因の最も多い歯肉炎。

・複雑性歯肉炎
全身性因子や特殊因子が関係している歯肉炎。
てんかんや狭心症の薬の副作用による歯肉炎などもあります。

・急性ヘルペス性歯肉炎
口の中に水泡ができ、びらんになります。
熱が出たり、リンパ節が腫れたりします。
乳幼児に多い歯肉炎でしたが、成人にも見られるようになりました。

・妊娠性歯肉炎
妊娠中は女性ホルモンの影響で虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
歯肉から出る歯肉溝浸出液という液体と女性ホルモンが混ざって細菌の繁殖を助けます。
そのため、歯茎が腫れたり、出血しやすくなります。
特に妊娠2~3ヶ月あたりからかかりやすくなります。

・慢性剥離性歯肉炎
女性に多く、ストレスや免疫力の低下が考えられます。
歯肉の上皮がはがれ、びらんを形成し、痛みを伴う歯肉炎です。

・急性壊死性潰瘍性歯肉炎
ストレスや栄養失調、口の中の衛生状態などが原因と考えられる歯肉炎で、急に口の中の細菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こして痛み、炎症部分の黒ずみや、口内炎の合併ができる歯肉炎です。

3.治療法
治療法として挙げられるのは、プラークコントロールです。
初期の歯周病(歯肉炎)はブラッシングだけで回復できるので正しいブラッシングと生活をして改善するようにしましょう。

4.予防法
予防法として挙げられるのはやはりブラッシングです。
歯茎をマッサージしてあげるように、お口の中全体を磨いてあげて下さい。
特に、歯と歯茎の境目、歯と歯の間、歯並びの良くない部分などは汚れがたまりやすいので細かく磨いてあげましょう!

歯肉炎は一度治ってもまた再発することがあります。
再発しない為にも、お口の中をよく観察し、自分にあったブラッシングを行って健康な歯と歯茎を作っていきましょう。

歯肉炎についてはこちら

口呼吸にひそむ危険

わたしたちは本来、鼻で息を吸って鼻から息を吐いています。しかし、鼻からではなく口から息を吸って口から息を吐く人が増えています。それを口呼吸といいます。

鼻の粘膜には繊毛(せんもう)と呼ばれる細かい毛がたくさん生えていて、ほこり、ウィルス、細菌等の異物が体内に侵入してくるのを防ぐ役目をしています。ところが、口で呼吸をすると、ウィルスや細菌などを含んだ冷たく乾燥した空気を直接体内へ取り込むことになり、のどの乾燥や、ウィルスや細菌によってかかる病気のリスクが高まります。

口呼吸によるお口の中への悪影響についてあげてみましょう。

唾液にはお口の中を清潔に保ち、虫歯を予防する働きがあります。そのため口呼吸が続くと、唾液の量が減り唾液の自浄作用が低下し、虫歯や歯周病へのリスクが高くなります。そして口臭の原因にもなります。

また、鼻呼吸で口を閉じている時には舌の先が上顎に軽く触れますが、口呼吸は呼吸しやすいように無意識に舌の位置を動かすことで、常に口を開けてしまうので舌の位置が下がってしまうことが多いです。そのため歯が舌に押されることにより、顎の成長に支障をきたし、歯並びの乱れを引き起こします。

他にも発音がはっきりしなくなったり、口を開きながらくちゃくちゃと音を立てて食事をするようになったりもします。

口呼吸になってしまう原因はさまざまですが、次のようなものが考えられます。

・アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻がよくつまる。

・鼻腔をしきる鼻中隔が曲がっているなど、鼻の構造に問題がある。

・アデノイドといわれる鼻の奥の扁桃腺が大きい。

・歯並びが悪い。出っ歯で口が閉じにくい。

・口の周りの筋肉が弱い。

以上の特徴がない人でも、幼児期に口呼吸の癖がついてしまうと、そのままになってしまうことが多いです。また日本人は口呼吸の割合が高いです。欧米に比べて離乳時期が早いためと言われています。鼻呼吸が定着する前に口呼吸を覚えてしまうからです。そうならないためにも、欧米のように3~4歳までおしゃぶりを使うと効果的です。

鼻やのどの病気が原因であれば耳鼻咽喉科へ、歯並びが問題なら矯正歯科で治療を受けましょう。治療を受けることで、口呼吸の改善が望めます。鼻呼吸を意識して行うことで改善する軽い症状の場合もありますが、無理して鼻呼吸へ変えようとすると酸素欠乏になり、頭痛や筋肉痛などの症状が出ることもあります。医療機関を受診して相談するのが安全でしょう。

大切!仕上げ磨き!

小さなお子さんが、スプーンやフォークを使って食事が出来るようになったらぜひ、歯ブラシを持たせてあげてください。
遊び感覚でいいので自分自身でお口の中を磨くトレーニングをすることが大切です。
また、お子さんが自分の歯を磨くという行動が自立の第一歩だと思いませんか?

もちろん、お子さん自身で歯磨きをしただけでは、うまくプラークを取り除くことも難しいと思いますし、磨き残しもあるとおもいます。
しかし、保護者の方が、最初から最後まで磨いてあげたのでは、お子さんの歯磨きの習慣が身につかなくなってしまいます。
そのため、まずはお子さん自身で歯磨きをしてもらい、最後に保護者の方の仕上げ磨きが欠かせません。

ここで、仕上げ磨きのポイントを説明します。

1.体勢

仕上げ磨きをするときは、お子さんの口の中が全体的によく見える体勢で行って下さい。
簡単に言うと、歯医者さんで診療椅子の上で寝た状態のことです。
お家に診療の椅子などありませんから、例えば、お子さんの頭を保護者の膝の上に乗せて固定してみると、お口の中全体が良く見えて、しっかり確認しながら磨くことができます。

2.歯ブラシの持ち方

歯磨きをするとき力を入れれば汚れが落ちると勘違いされている方が多くいます。
そんな方に多く見られる持ち方が、歯ブラシをにぎって磨く持ち方です。
しかし、力が入りすぎてしまうとお子さんが痛くて歯磨きを嫌がってしまったり、歯茎を傷つける原因になります。

正しい持ち方は鉛筆持ちで歯ブラシを持つことです。
鉛筆持ちなら力が入りすぎることが無く、歯ブラシを細かく磨くことができるので理想的な持ち方といえます。

3.動かし方

歯磨きをするときは横に大きく動かすのではなく、細かく動かすようにしましょう。
大きく動かす磨き方をしてしまうと、汚れもあまり落ちませんし、歯茎が傷ついたりします。
横に細かく動かすことで、歯垢(プラーク)もよく取れてきます。
だいたい一箇所磨くのに10回以上を目安に磨くと良いでしょう。

前歯:1本ずつ細かく磨いていきましょう

歯の裏側:歯ブラシを斜めに傾けて、歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先が入り込むように磨きます。特に磨き残しの多いところなので丁寧に磨いてあげましょう。

噛み合わせの面:噛み合せの溝の部分は特に虫歯になりやすい場所です。角度を変えたりしながらよく確認して磨きましょう。

しかし、仕上げ磨きが完璧でも歯磨き自体を嫌がるお子さんが多いですよね。
そのため、歯磨き、仕上げ磨きができたら、褒めてあげるようにしましょう。

口臭の原因は?

みなさんは口臭が気になったことはありませんか?
ニンニク料理や餃子などを食べた次の日の口臭の原因は食事だったことがわかりますが、臭いのあるものを食べていないのに口臭がきになるということはないでしょうか?
実は口臭の原因にもいろいろあるのです。

口臭の原因

口臭と舌
口臭と強く関係があるのは舌と言われています。
健康な状態の舌はきれいなピンク色で舌のぶつぶつした所(舌乳頭)がきれいに突起している状態です。
このような健康な状態であれば舌が原因の口臭の心配はありません。

舌が口臭の原因となる場合は、まず舌が汚れていることです。
舌の汚れのことを舌苔(ぜったい)と言います。
この舌苔がついていると不純物などで舌が白くなってみえます。この不純物は歯に付くプラークと同じようなもので、歯磨きをするのと同じように舌も磨いてあげないと口臭の原因となります。

口臭と体調
風邪やストレスなどで体調が悪く免疫力が低下している時は、口の中の細菌が増えて口臭がきつくなります。

口臭と睡眠
口臭は就寝から起床にかけての睡眠時間中にひどくなります。
朝起きると口の中が乾いていませんか?
この渇きが口臭をきつくしているのです。
寝ているとき口呼吸をしている方は特に注意が必要です。
口呼吸を改善して、鼻で呼吸をするように意識することで口臭の予防になるでしょう。

口臭と唾液
唾液は口の中の細菌を除去する役割をもっています。また、除去しきれなかった細菌を唾液とともに胃に送り込んでくれる働きをもっています。
唾液が減少することにより口臭がきつくなるのは、唾液が除去してくれるはずの細菌が唾液の減少により除去し切れなかったためそのまま住み着いてしまったからなのです。

口臭と年齢
口臭にも体臭と同様、加齢による口臭が存在します。
歳をとることで唾液の分泌量が減少するのがひとつの原因です。
また、歳をとるに連れて罹患率が増える歯周病によって口臭の原因となります。

《口臭チェック》

口臭をチェックする方法としては、測定器を使うのが一番信用できる方法ですが、自分でも簡単にチェックできます。

・歯茎が腫れて赤い
・歯と歯の間に食べ物が挟まることがある
・舌苔が大量についている
・たばこを吸う
・歯がグラグラする
・口がネバネバする
・口が乾く
・体調が悪い
・口内炎がよくできる

このように口臭の原因にもいろいろありますが、カテキン(緑茶に含まれる)、フッ素、フラポノールは口臭予防効果があります。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

口臭について→

 

「噛みしめ」って?

噛みしめといっても、食いしばりのように一箇所で噛みしめてしまうことや、歯ぎしりのように上下の歯を左右にこすり合わせるようなことなどいろいろな種類があります。

その他にも、強い力で行うもの、弱い力で行うもの、就寝時に行うものまたは起きている時に行うもの、一時的に行う場合、長時間行う場合などがあります。

◎噛みしめを調べる方法

普段自分が噛みしめをしていると自覚している人はあまりいないと思います。
噛みしめを調べるにはどうしたらよいのでしょうか。

人間は何もしていないとき、唇は閉じていますが、上下の歯が接触しているわけではありません。(2~3mm程度の隙間があいています。)
そのため今、あなたの上下の歯が接触した状態にあれば、強弱の差はありますが、噛みしめを行っているということです。

他人の場合は観察することで判断することが出来ます。
観察するのは、咬筋という噛むときに働く筋肉です。
この筋肉は噛みしめを行うと膨れるので、その部分を観察すると分かります。
場所は顎のえらの部分です。しかし、女性の場合、ふくよかで分かりにくい方が多いです。

専門的に調べる場合は「筋電図」という機器を使って正確に調べます。

◎良い噛みしめ、悪い噛みしめ

強い噛みしめを続けていると、歯に亀裂が生じたり、歯が欠けたりします。
また、生じた亀裂から細菌が入り込み、虫歯の原因にもなります。
それ以外にも、顎の関節にダメージを与えることもあります。

弱い力で噛みしめをしていたとしても、筋肉が疲労し顎付近の疼痛や疲労感、さらに頭痛の7~8割を占めると言われる緊張型頭痛も起こります。

しかし、噛みしめは、強い力で頻繁に行わなければ、リラックス効果があると言われています。また、噛みしめることで、全身の筋肉を瞬間的に増強する効果もあるそうです。

噛みしめとは違いますが、食物を噛む→咀嚼運動もリラックス効果があると言われています。食事の際は口に入れたら30回は噛めると良いですね!

◎就寝時の噛みしめを防ぐには?

就寝時に知らないうちにやってしまう噛みしめは自分では止めることができません。
そのため、ナイトガードやスプリントという装置を装着します。
気になる方は歯医者さんへ相談してみましょう。

あなたも知らないうちに噛みしめをしているかもしれません。
一度調べてみるのもいいですね!

歯磨き粉のメリット、デメリット。

毎日行なう歯磨き。
みなさんはどのような歯磨き粉を使用していますか?
最近では、様々な種類の歯磨き粉がお店に並ぶようになりました。

歯磨き粉が使われ始めたのは、4世紀頃のエジプトと言われており、その頃は食塩やミントの葉を使用していたそうです。日本では、平安時代頃から使用されており、塩を焼いたものなどを使っていたそうです。

今のような歯磨き粉を使用し始めたのは、江戸時代からになります。

歯磨き粉や歯を磨く習慣は古くからあるのですね。

歯磨き粉についてくわしくはこちら。

次に、歯磨き粉のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

歯磨き粉を使用するメリット

歯磨き粉はたくさんの種類があります。中でもおすすめなのが、フッ素が配合されている歯磨き粉です。フッ素はお口の中の細菌の働きを抑え、歯を強くし、虫歯の発生を抑えます。歯磨き粉の成分の「研摩剤」は歯の表面をツルツルにして汚れを落とす役割があります。

歯磨き粉には、歯垢を除去したり、歯石の沈着を防いだり、口臭を予防する役割があります。

歯磨き粉を使用するデメリット

香料で爽快感が得られるので、きちんと磨けていなくても磨けたと思い込んでしまいます。

また、多量に歯磨き粉を使用してしまうと泡だってしまい、適切な場所に毛先が当たりません。泡で口の中がいっぱいになるので歯磨きを行なう時間が短時間になってしまいます。

過度な力で磨くと、歯磨き粉に入っている「研摩剤」で歯の表面を削ってしまい、歯がしみたり、歯肉に刺激が当たると歯肉が下がってしまったり、くさび状欠損などを引き起こしてしまう可能性があります。

歯磨き粉にはたくさんのメリットがありますが、使い方を一歩間違えてしまうと、このようなデメリットもあります。

歯磨き粉を使用する時は、たっぷりとブラシの上に歯磨き粉を乗せるのではなく、1センチ弱くらいの少量にしましょう。大きな力で磨いたり、長時間磨きすぎると、歯茎を傷つけたり、歯が削れることもありますので気をつけましょう。

歯磨き粉をたくさん付けてしまう癖があってきちんと歯磨きができない人は、歯磨き粉を付けないで磨いてみてはいかがでしょうか?毛先を意識することができ、しっかりと歯に当たるので磨きやすくなります。ぜひ、試してみて下さい。

マウスガードって何?

みなさんは、「マウスガード」というものを知っていますか?

ボクシングなどの試合で選手がマウスガードを使用しているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか?スポーツの時に使うイメージがありますね。そのマウスガード、実は歯科医院で作ることができます。

マウスガードは「マウスプロテクター」や「マウスピース」とも言われています。

歯の形に添って作られたプレートで、口の中に入れ噛み合わせて使用します。上の歯に付けて噛み合わせるものや、上下の歯で噛むようにして装着するタイプなど様々な形のものがあります。

マウスガードについてくわしくはこちら。

利点としては、外からの外傷を軽減したり、防止する役割があります。

他人との接触が多いスポーツを行うときに起こる危険を軽減する為に多く使用されています。最初に述べたように印象的なスポーツでは、ボクシング、他にはK1やラグビーなどのスポーツに使われています。これらのスポーツではマウスガードの着用が義務化されています。

義務化はされていなくとも他人との接触が多いスポーツを行うときにはマウスガードの装着は行なったほうが好ましいでしょう。

マウスガードを使用すると、外傷によって自分の歯が割れてしまったり折れてしまったりすることを軽減または防止できます。歯をしっかりと覆うので自分の歯で、自分自身の口の中や、唇を傷つけてしまう事故も防ぐことができます。

マウスガードはスポーツ用品店で購入して自分で作成することが出来ますが、ぴったりと自分のお口にあったものを作るのは難しいです。口に合っていないものを使用するのは大変危険ですし、怪我にも繋がってしまいます。

歯科医院で作るマウスガードなら歯型を取り、噛み合わせを調整し、自分にぴったりのオーダーメイドのマウスガードを作ってもらうことができます。

マウスガードの注意点

熱に弱いので、熱湯を使用して洗ってはいけません。

車内などの高温になる恐れのある所に長時間置くようなことも避けてください。

清潔に保つ為に、使用したら専用の洗剤を使用するか、水かぬるま湯ですすぎましょう。柔らかい歯ブラシなどを使って表面をこするのも効果的です。

洗浄したら専用の容器で、乾かないように保管しましょう。

次に使うときは、少し水で濡らしてからお口の中に入れましょう。

マウスガードは衝撃を吸収するものです。もし穴が開いたり、破損したりした場合はマウスガードを作ってもらった歯科医院へ連絡して下さい。そのまま使うことは決して無いようにしてください。

正しくマウスガードを使用すれば、安全に快適にスポーツを楽しむことができます。そしてより良いパフォーマンスに繋がるでしょう。

むし歯予防にシーラント!

虫歯の好発部位には次の3つがあります。

1.奥歯のかみ合わせる面の溝の中
2.歯と歯の間
3.歯と歯肉の境目

【シーラントとは】

シーラントとは、この好発部位の奥歯の噛みあう面(咬合面)の溝を薄いプラスチックで塞いで虫歯を予防する方法です。
また、シーラント材の中にはフッ化物も含まれており、再石灰化を促進する効果もあるので、初期の虫歯にもシーラントをすることは可能です。

奥歯の溝は、鏡で見てもらうと分かるように複雑な形をしています。
そのため、歯ブラシの毛先が行き届かず、磨き残しがあり、毎日きちんと歯磨きをしているのにもかかわらず虫歯になってしまうことがあります。
シーラントをすることで、複雑な溝を埋めることが出来るので磨き残しも少なくなり、虫歯予防をすることが可能です。

奥歯の溝にできる虫歯は、生え始めから2~3年の間にできやすいものです。特に6歳臼歯は子供が自分自身で満足に歯のケアをすることができないために虫歯になってしまうことが多いのです。
そのため、効果的な歯は、特に溝が深くて複雑な6歳臼歯です。

シーラントが保険で適用されるのは、6~12歳の間だけでその中でも「初期虫歯」と判断された歯に対してしか行うことはできません。
健康な歯に予防の目的で行うシーラントは保険外になります。

シーラントの方法

シーラントをするには、歯ブラシやラバーチップ、清掃用のペーストなどの器具を用いて歯の表面や溝の汚れを取り除きます。
次に、歯の表面にリン酸水溶液を塗布し、一定時間経過後に水洗し、乾燥させます。
そして、歯の溝の部分にシーラントを塗布します。溝の部分が封鎖できるように、溝に沿って塗布していきます。
塗布終了後に光照射をしてシーラントを固めて完了となります。

しかし、シーラントをしたからといって虫歯にならないわけではありせん。
シーラント処理をした面には効果はありますが、そのほかの面に関しては、自己管理が必要です。
きちんとブラッシングをしたり、フッ素を活用したりして虫歯予防をしていきましょう。
また、シーラントは薄いので割れてしまうことがあります。特に奥歯は噛む力が加わりやすいので割れてくる可能性もあるということです。
シーラントを割れたままにしておくと、その割れ目から細菌が入りシーラントをしていない時よりも虫歯になりやすくなってしまうので、定期的に歯科医院でのチェックを行うようにしましょう。
一番大切なことは、虫歯を作らないための自己管理をしていくことです。

正しい歯磨き

みなさんが毎日行っている歯磨き。
きちんと正しい歯磨きができていますか?

歯磨きに理想な数字『3』
なぜ3が重要なのでしょうか。
正しい歯磨きのは、1日に3回、食後3分以内に3分間歯磨きをするというのが理想です。
食後は忙しいなどの理由で、時間がとりにくかったり、朝・夜は磨くけど、お昼は磨かないという人が多いのではないでしょうか。
しかし、毎食後時間を作り歯磨きをすることが重要なのです。

寝る前に歯磨き

1日3回の中でも一番重要なのが寝る前に歯磨きをすることです。
夜食後すぐに歯磨きをするのが理想ですが、それが難しいという方には、寝る前の時間があるときに歯磨きをすることをおすすめします。
寝ている間はだ液の量が日中と比べると減ります。
だ液には細菌の増殖を抑えたりする作用があるため、きちんと歯磨きをしないと、寝ている間に細菌は増殖します。そのため、歯周病、虫歯などが進行していきます。

起きてから歯磨き

寝る前の歯磨きの次に重要なのが、朝起きてから歯磨きをするということです。
寝ている間に増殖した細菌を減らす効果があります。
しかし、朝1回歯磨きをしたからといって、朝食を食べた後はしなくていいという訳ではありません。
そのため、朝時間がなかったりする場合は朝食後磨くようにしましょう。

しかし、酸性の食事をした後や、歯が溶けやすい体質の人は、食事した後すぐ歯を磨いてしまうと歯が削れてしまう恐れがあります。そのため、食事した後1時間以上してから磨いた方が良い場合もあります。

磨く回数は多い方が良いわけではない?

あるアンケートで1日に歯を磨く回数を調査した結果によると、1日2回磨くという人が圧倒的に多い結果のようです。

1日4回以上磨くという人もいますが、磨きすぎてしまうのも逆に歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。
よく、歯と歯ぐきの間を磨くようにしましょうという話を聞いたことがあると思います。
なぜかというと、歯と歯ぐきの間のところに一番汚れがたまりやすく、磨き残しが多いためです。

しかし、歯ぐきは粘膜なので、あまりにも頻繁に磨いてしまうと傷が付いてしまいます。
わかりやすく説明すると、目がかゆいとき目をかきすぎると、炎症が起きますよね?
どこかかゆいところがあり、かきむしってしまうと傷ができますよね?
それと同じことです。

歯を磨く回数は理想的には3回ですが、人それぞれです。
さっと簡単に磨くのではなく、しっかり歯面に歯ブラシをあてて、磨き残しのないように磨くようにしましょう。

歯の根っこが割れた?

歯を失う原因の一つに歯根破折があります。
歯根破折とは、名前の通り歯の根っこが割れたり、ひびが入ってしまった状態のことをいいます。
歯根破折の原因は、歯をぶつけてしまった、転んで歯にひびがはいったなど様々です。その原因のほとんどが根っこの治療などをして、神経を抜いてしまった歯に多く見られます。
その中でも、何度も何度も同じ歯を治療している歯は、歯根破折のリスクが高まります。
神経を抜いた歯は、歯に栄養がいかなくなり徐々に元気がなくなります。
歯の色も、他の神経のある歯と比べると変色してきます。
お花で例えると、お花は水をもらわないで栄養をとれない状態でずっと放置されると枯れてしまいますよね?
歯も同じで、栄養をもらわないと枯れた花のようなもろくなった状態になってしまいます。
そのため、ついうっかり硬いものをガリっと噛んでしまうと歯が割れてしまったなんてこともあると思います。

歯根破折を起こさないためにも、できるだけ神経を残した治療をしたいものですが、根の治療をしている歯でも、健康な歯質が多く残っていたり、
歯質が残っているうちにしっかり治療して、大切にケアしていけば、その歯は長期的に使い続けることが可能となります。

歯の根っこが割れると抜歯しないといけないのですか?ということを疑問に思っている方もいるかと思います。
歯根が割れていても、痛みもなく、噛むときに少し違和感があるだけという症状の方もいると思います。
しかし、痛みがない場合でも、歯の根っこが破折したその裂け目から歯の中に細菌が入り込み、炎症が起きます。
違和感の原因はおそらくこの炎症のせいだと思われます。
痛みがないからといってそのまま放置してしまうと、炎症は歯の根っこから周りのあごの骨(歯槽骨)へと広がっていきます。
そうなってしまうと、被害はさらに拡大し、あごの骨までもが溶けて失われてしまいます。
あごの骨が溶けてしまうと、もし自分が「インプラントを入れたい」と思った時にインプラントを埋める障害となってしまいます。
そのため歯根破折と分かったら破折した歯を放置せず、早期に抜歯して炎症の拡大を防ぐことで、歯の負担も軽減することができます。

 

健康な歯・口腔内を保つためにも歯科医院での定期的なメインテナンスをしていくことが大切です。

たばこと歯周病

歯周病とはお口の中の歯周組織が歯垢:プラークに含まれる細菌の塊によって引き起こされる、歯肉や歯を支える骨悪影響を与える病気です。
細菌によって引き起こされる感染症です。
歯と歯肉の周りに繰り返し炎症が置き、歯ぐきが痩せてしまい骨にも変化をもたらし、やがては歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
昔は「歯槽膿漏」と言われていましたが近年では「歯周病」と呼ばれています。

歯周病の症状について

慢性疾患であり、ほとんど症状が無く進行していきますので自覚症状が出て気付いた時にはかなり進行している場合が多いでしょう。

近年この歯周病のリスクを高めるものとして「たばこ」があげられます。
たばこを吸う人は、吸わない人に比べて歯周病にかかるリスクが3倍も上がると言われています。
さらにたばこを吸っている人は歯周病の治療を行っても治りにくい、効果が出にくいとも言われています。

たばこはなぜ悪いのでしょうか?

たばこに含まれる「ニコチン」という物質が血液の流れを悪くしてしまい、歯肉の血管を収縮させて、血流障害を起こします。
歯肉の血管だけでは無く体全体の血管の流れも悪くなるので体全体の抵抗力も下げてしまいます。
病気にかかりやすい状態になりますので歯周病にかかりやすくなります。
「ニコチン」は有害物質ですから歯周病だけではなく、他の病気にもかかりやすくなります。他にもたばこのせいで歯周病の原因である歯垢や歯石が付着しやすくなります。
たばこに含まれる色々な成分が白血球を刺激するので歯肉の炎症が強く出ます。歯肉の老化も喫煙しない人よりも10年から20年は進みますので、早いうちに歯を失うことにもなります。

たばこは歯周病を悪化させるだけでなく、他にもお口の中に様々な悪影響を与えます。たばこのヤニで歯が汚れてしまったり歯肉にメラニンが沈着するので歯肉に色が悪くなります。
舌の表面につく舌苔にもヤニが付くので口臭が発生します。
ヤニまみれの舌苔をそのまま放って置くと味覚も感じにくくなるので味が濃いものを摂取するようになってしまいます。
生活習慣病にも繋がります。

他にもお口の中の病気にかかる確率も上がります。
口腔ガンリスクが非常に高くなります。喫煙者の口腔ガンによる死亡リスクは3倍にも上がるといわれています。

歯周病を悪化させるだけでは無く、全身の様々な病の原因となるたばこです。
一生を健康に過ごす為にもぜひ禁煙を始めてみてはいかがでしょうか?

お口もエステ?

みなさん“エステ”と聞くと、身体全体の美容術や、脱毛、リラクゼーションなどを想像すると思います。
しかし最近では、お口の中のエステをやっているクリニックも増えてきています。
お口の中のエステ?と疑問を抱く方も多いと思います。お口の中のエステのことを、デンタルエステと言います。

Wikipediaより→

今回はこのデンタルエステについてどのような施術をするのか説明したいと思います。

デンタルエステとは、変色してしまった歯を白くしたり、矯正治療をしたりすることです。
インプラントもデンタルエステの一種と言えるでしょう。

・歯を白くする

歯が変色する原因としては様々な原因があります。まず、コーヒーや茶渋での着色、たばこによるヤニなどの着色があります。
一度着色してしまうと、歯磨きを一生懸命行ってもなかなか着色は落ちませんよね。
また、歳を重ねるにつれて、エナメル質がだんだんと磨耗してきて象牙質が見えてくることがあります。
象牙質がみえてくることで黄ばんでみえたりもします。このような汚れを、歯のクリーニングによってきれいに元の歯の色を取り戻す専門家の手で行うプロフェッショナルクリーニングです。
ではどうやって汚れを落としていくのでしょうか?
クリニックによって治療の流れ、方法はさまざまですが、まず、歯についた頑固な汚れを細かい粉をふきつける機械できれいに取り除いていきます。その機械を使って10円玉で実験してみると、古い黒ずんだ10円玉が、ピカピカの10円玉に生まれかわりました。
その後、歯の表面を専門の機器を使いピカピカに磨いていきます。これをPMTCと言います。PMTCには、歯磨きをしたときの磨き残しや、磨きにくいところのバイオフィルムなどの汚れを取り除く作用があります。バイオフィルムは、虫歯や歯周病の原因にもなるので、お口の中のケアも一緒にできます。

・矯正治療

矯正治療とは、みなさんも知っている通り歯並びをよくする治療です。普通の矯正治療とは違い、デンタルエステでは八重歯やすきっ歯などが対象になります。
しかし、矯正治療には、矯正期間が長い、見た目が悪いなどのデメリットがあります。
最近では、症例によっては、ワイヤーなどがなく取り外し可能なマウスピースでの治療もできるようになってきました。歯列が気になる方は、一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

・インプラント

最近では、入れ歯を作成するより、インプラントを入れてきれいな歯にする人が増えてきました。入れ歯の場合、食事中に入れ歯がずれて、食べ物が挟まってしまったり、硬い物を噛むと痛みがでてしまったり、話にくいなどがあります。
しかし、インプラントは顎の骨で土台を作り、歯として再生させるので噛む力も顎に伝わり、よく噛むことができ、取り外しの必要がありません。
また、見た目も自然なので天然の歯があるのと同様に生活できます。
このようなインプラントの治療もデンタルエステの一種と言えるでしょう。

その他にもデンタルエステには、表情筋のマッサージやリップエステ、歯茎マッサージなどもあるので、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか!

歯の根っこの治療とは?

歯が痛いと思って、歯科医院へ訪れて先生から「歯の神経の治療が必要ですね。」と言われた事がある人はいませんか?どんな事をしているのか?なんの為にしているのか?
少し分かりにくいかもしれませんね。

歯の神経の治療、根っこの治療について詳しくお話していきます。
歯の神経の治療は、ただ削ってその穴をプラスチックの材料で埋める「コンポジットレジン充填」という治療法とは異なります。

神経の治療とは、もっと複雑で難しい治療なのです。歯の中には神経と血管が通っています。その神経の本数は歯によって異なり、前歯では1本、奥歯では3~4本の神経が通っています。この神経のおかげで物が当たった時に、しみるような感覚や、熱いか冷たいかなどの感覚が分かるようになっているのです。

以下、どうして治療が必要なのか「虫歯の進行と神経に達するまで」、順を追って説明します。
歯の表面はエナメル質、象牙質で覆われています。虫歯が、エナメル質や象牙質あたりにまで進んでしまった状態をC1C2と言います。症状としては、冷たいものがしみる、甘いものがしみる、歯ブラシや糸ようじをすると引っかかる、痛むなどです。この状態でしたら、神経の治療をせずに虫歯の所を削ってプラスチックの材料で詰める治療や、部分的な金属に置き換える治療になります。

しかし虫歯の初期の状態で適切な治療をせずに放っておいた場合、虫歯はさらに進行していきます。エナメル質、象牙質よりも進んで歯の神経の近くや、神経の方まで進んで歯の神経を腐らせてしまった場合を、C3と言います。症状としては、温かいものがしみる。ズキズキと強い痛みがありなかなか収まらないなどです。この場合に神経の治療が必要となります。歯の神経が菌に汚染されているので、放っておいて、神経をそのまま残して置く事は不可能になります。

さらに治療せず、放ってしまうと最終的には、歯の根っこしか残らない状態になり、その歯を抜かなければいけなくなります。それがC4です。
歯の神経の治療が必要になった歯の神経の管は汚れや膿が溜まっています。歯を支える骨の先に膿の袋ができる事もあります。神経の治療ではこの汚れた神経を取り除いていく必要があります。

神経の治療では、歯の神経の管を針のような物(リーマーやファイルといいます。)を使って神経を取り除いていくお掃除をしていきます。汚染された神経がきれいに取り除かれたら神経の管に消毒のお薬を詰めます。患者さんに何回か通院をしてもらい、お薬を交換して殺菌をしていきます。もし根っこの先に膿の袋があった場合はさらに何回も、お薬交換を繰り返して時間をかけ治療をしていく必要があります。

無事に消毒が完了したら、神経の管が空洞になっているので、最終的な物としてそこにゴム製のお薬(ガッタパーチャーポイント)や殺菌作用のあるお薬をしっかりとつめて密閉します。

神経の治療はこれで終了となりますが、本当の治療終了ではなく、まだ今まで通りに噛める状態では無いので土台を立てて最終的に冠をかぶせて治療が完了となります。
神経を取ってしまった歯は健康な歯と比べると歯の質や性能劣ります
ですから治療完了してからは、その歯を大切にいたわって使ってあげてください。

“先天欠如”ってなに?

みなさん先天欠如という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
先天欠如とは、別の名前で“無歯症”とも呼ばれ、名前の通り生まれつき数が足りない歯のことをいいます。
これは、病気ではなく歯の形成異常の一つです。
先天欠如は、生まれつき歯の素となる胚が形成されていないので、いきなり歯が生えてくるということはありません。
また、先天欠如は乳歯だけではなく、永久歯にも起こります。

先天欠如(無歯症)にも種類があります。
・全部性無歯症
歯が全部欠如している場合

・部分的無歯症
歯が部分的に欠如している場合

では、先天欠如の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
先天欠如の原因は具体的にはまだよく分かっていないのが現状です。
しかし、可能性としては、全部性無歯症・部分的無歯症の場合は内分泌腺障害などの全身疾患が考えられると言われています。
歯が1~2本欠如している場合の原因としては、食生活の変化で退化がおきていると考えられると言われています。
その他にも、遺伝、栄養不足、薬の副作用、外傷などが原因として考えられています。

先天欠如は12~14人に1人割合で起こる形成異常です。
性別では男性より女性のほうが多く起こります。

先天欠如はどの歯に頻繁に起こるのでしょうか?
先天欠如が起こりやすい歯は、側切歯・第一小臼歯・第三大臼歯(親知らず)です。
親知らずがないということはよくありますよね。
永久歯の先天欠如がある場合、乳歯の根っこの吸収がうまくいかず、いつまでも抜けないで残る場合があります。仮に乳歯が脱落したとしても、隙間が空いたまま放置してしまうと、隣の歯が傾いて歯並びが悪くなったり、噛み合う相手の歯が伸びだしてかみ合わせなどに異常をきたし、咀嚼が上手く出来ない場合もあります。
もちろん、虫歯歯周病の原因にもなります。

しかし、先天欠如にも治療法はあります。
ブリッジを入れる
隙間が空いた歯にブリッジを入れる方法です・

矯正治療
・歯の無い場所に奥から今ある歯をずらして隙間をなくし、歯並びをととのえます。
生えてこない欠損歯が10本を超えても、その歯が連続していない場合矯正を行うことができます。

・乳歯をそのまま
残っている乳歯をそのまま残し永久歯と乳歯を混在させる。
乳歯は大事に使うと30歳くらいまで使うこともあると言われています。

歯のそれぞれの役割について

お口の中には親知らずを除いて上下28本の歯が存在しています。
みんなそれぞれ形が違いますね。
形が違うという事はそれぞれの役割も違ってきます。
食事をする時の働きや動きも変わってくるのです。
それぞれの役割について考えてみましょう。

まず、上下にある4本の前歯につ いて。

口元の中心にありますから見た目の審美性が大きいです。他には発音する時にも大きな役割を果たして います。もし前歯が抜けてしまったら空気が抜けてしまうので発音がしにくくなったりします。
食事をする際 の前歯の役割は、物を噛み切る事です。
硬いお肉を食べる時にちょうど良い大きさにする最初の仕事を行うのがこの前歯です。
もし前歯がなかったら、常に奥歯が使われる事になってしまい、奥歯の負担が大きくなって しまいます。奥歯が磨り減ってしまい磨耗してしまう原因にも繋がってしまいます。

前歯の後ろにある 尖った歯、犬歯は前歯と奥歯を繋ぐ役割をしています。

前歯と同様に審美性にも関わってきます。
犬歯は歯の中では一番強い構造になっています。
歯ぎしりなどにも負けない強い構造をしているので前歯や奥歯にかかる負担を軽減します。そのことから、前歯と犬歯を守る役割も果たしています。
すべての歯の中で一番長持ちするのは、根っこも一番長い事か ら犬歯とも言われています。
その後ろにある小臼歯は食べ物を引き裂く役割を持っています。
さらに、 小臼歯と犬歯は噛み合わせの位置と、顎の動きを正常に行う為の大切な役割を担っています。ですから、もし1本で も失うと噛み合わせと顎の動きに大きなダメージを与える事になってしまうのです。

一番奥の歯、大臼歯について。

食事をする時に、前歯で噛み切った食べ物をすり潰したり、細かくする役割は大臼歯が行っています。他には噛み 合わせを安定させる役割も担っています。
食べ物を食べる時に大変重要な働きをする歯ですので、もし失って しまうと他の歯に大きな負担がかかってしまいます。食物を細かくして食べる事ができないと消化器官に負担をかけ てしまったり、噛み合わせるはずの歯が無くなってしまい、噛み合わせの歯が伸びてきたり、抜けてしまった歯の隣 の歯が傾いてきてしまったりと影響は様々です。
大臼歯は奥の歯2本の事をいいますが手前の大臼歯は第一大臼歯と呼ばれ、生えてくるのは6歳前後です。
この歯は幼児期に生えてくるために、手入れが十分にできない 事が多く一番虫歯になりやすい歯でもあります。
食べ物を食べる時に大切な役割をするので長く大切に使える ように小さな時から積極的にケアして いく必要があります。

すべての歯にはそれぞれ役割があって大切な働きをしています。
どれか1本くらい無くなっても大丈 夫などという事はありません。
毎日使う歯なのですから、歯を抜く事がないようにしていく事が大切になりま すね。虫歯や歯周病にならないように今日から意識を変えていきましょう!

消毒と滅菌の違いとは

歯科医院で使われている器具は本当に綺麗なのかな?
お口に入れるものなんだから当然綺麗なものなんでしょう?
まさかこの針は使い回しなのかな?
など色々と不安になった方もいるんではないでしょうか?

歯科医院での消毒滅菌についてお話したいと思います。

Wikipediaによると、
消毒→
消毒は、対象物に存在している病原性のある微生物を、その対象を使用しても害のない程度まで減らすことである。
この手段として滅菌が行われることもあるが、殺菌せずに病原性を消失させることにより消毒が達成されることもあるので、殺菌や滅菌とは少し意味合いが異なる。

滅菌→
滅菌は、有害・無害を問わず、対象物に存在しているすべての微生物およびウィルスを死滅させるか除去することである。確率的な概念からは菌数をゼロにすることはできないので、無菌性保証レベルが採用される。同じ概念が日本薬局方においても「最終滅菌法」として採用されている。これは、滅菌操作後、被滅菌物に微生物の生存する確率が100万分の1以下であることを意味している。
滅菌がこれらの中でもっとも厳重な方法であるが、その用途は限定される。
手洗いなどの際「ヒトの手指を消毒する」ことはできるが、滅菌することはできない。
「ヒトの手指を滅菌する」ことはすなわち手指の細胞ごと全部殺すことだからである。

 

Wikipediaでさらに詳しく知りたい方

歯科医院では、どのような物を滅菌しているのでしょうか?
歯科医院の滅菌では基本的に器材(デンタルミラー、ピンセット、スケーラー等)は洗浄されて、滅菌パックに入れて密閉し、オートクレーブという専用の滅菌機械で滅菌されます。
オートクレーブとは滅菌温度は121℃、滅菌時間が約25分で器具を滅菌できる機械の事です。滅菌が終われば紫外線滅菌灯という専用の保管場所に保管されます。

患者さんに使うグローブ、注射の針や、患者さんのコップ、エプロンなど使い捨てできる物は一人一人に用意して、治療が終わったら捨てます。最近ではスリッパも使い捨ての所も増えています。
使い捨てだと今のエコの時代には少しもったいないような気もしますが、医療現場などの、血を扱う場所では「使い捨て」は必要です。
もちろん手指やゴムグローブは滅菌できません。手指の細胞をすべて殺す事はできません。ゴム手袋はゴム製なので滅菌できないので、きちんと消毒をしてから、患者さんに使用します。
滅菌と消毒それぞれ適切に医療現場では使われています。
その他に患者さんの口腔内に直接触れないような、血や削りカスが飛んでしまう床や患者さんの座る治療イス(ユニット)などはオートクレーブに入れて滅菌はできないので消毒をして清潔な状態を保ちます。

エイズやウィルス性感染症は血や唾液を解して、感染してしまいます。そのような事を防ぐ為にもこのような、消毒や滅菌がとても大切になってきます。

歯医者さんに行って治療する時に使われている器具はこのような手順を踏んで清潔な状態になっているなんて初めて知った人も多いかも知れませんね。
洗剤や手洗い石鹸など普段から使ったりする物や聞く言葉にも、「除菌」などもありますね。それぞれ違いがありますから、目についたら少し気にして見てはどうでしょうか。

知っておこう!赤ちゃんのお口の中!

みなさんは、赤ちゃん歯がいつごろから生えてきたり、どのように歯を磨くのか知っていますか?

今回は赤ちゃんの歯やお口の中について詳しくお話したいと思います。

赤ちゃんはいつから歯が生えるのでしょうか?

みなさんも知っているように、生まれたばかりの赤ちゃんはまだ歯が生えてきていません。
一番初めに生えてくる歯は6ヶ月頃に下の前歯が2本生えてきます。
次に10ヶ月頃に上の前歯が2本生えてきます。
そして1歳になった頃に、上下4本ずつ前歯が生えてきます。
1歳4ヶ月頃に上下左右1本ずつ奥歯が生えてきて、2歳6ヶ月頃にはさらに上下左右の奥歯が1本ずつ生えて乳歯が生えそろいます。
生えそろった乳歯は全部で20本です。

赤ちゃんの口の中には、虫歯の菌や歯周病の菌は存在しません。
そのため生まれたばかりの赤ちゃんは、最初の感染は親などの唾液からの感染と言われています。
例えば、お母さんが口にした食べ物を赤ちゃんの口に運ぶことで感染したり、お母さんから口移しをしたり、可愛さゆえにキスをするなどでも感染すると言われています。
しかし、いくら感染しないように気をつけていても、何らかの理由でいつかは感染してしまうことがあると思います。
ここで大事なことは、お母さんのお口の中に歯周病や虫歯などを作らないことです。
もし虫歯や歯周病になっていたら放置しないで歯科医院を受診するようにしましょう。
出産前につわりなどの症状がなければ、定期的に検診にいくのもいいのかもしれませんね!

赤ちゃんの歯はどのように磨いたらよいのでしょうか?

最初の歯が生えかけのうちは、お母さんの人差し指などにガーゼを巻きつけ、歯ぐきの部分や、歯の先端などを拭きとってあげる方法でお口の中を清潔にしてあげましょう。

歯が半分くらい生えてきたら、小児用の歯ブラシで歯磨き粉は使わず、優しいタッチで小刻みに磨いてあげてください。

お母さんだけが磨くのではなく、お子さん自身にも歯磨きに興味をもってもらうのも大切です。
最初は、歯ブラシをお口の中に入れる練習をしましょう。
磨かなくても入れるだけで、歯ブラシに慣れてもらいましょう。
歯ブラシを嫌がらずに口に入れられるようになったら、少しずつブラッシングが出来るように練習をしていきましょう。

初めのうちは、一人できれいに磨くのは大変なので、しっかりお母さんが仕上げ磨きをして清潔なお口の中を保つようにしましょう。

 

歯ぐきのマッサージで歯ぐきケア

歯ぐきをじっくりと見てみましょう。どんな色をしていますか?
綺麗なピンク色でしょうか?少し黒っぽくなっていますか?
または腫れていたりしませんか?

歯は毎日磨くけれど意外と、歯ぐきの事はついつい忘れがちです。
健康な歯ぐきの状態について考えてみましょう。
健康な歯ぐきとは、淡いピンク色をしています。歯と歯の間の歯ぐきは綺麗な三角形になっているのが健康な状態です。目で見てすぐ分かりますからみなさんもチェックしてみて下さい。歯を家に例えると、歯ぐきは家の「土台」の部分になります。
土台が悪いと家はやがて崩れてしまうのと同じように、歯ぐきの状態が悪いとやがて歯が抜け落ちてしまう原因になります。

歯ぐきは、お肌と同じ成分で出来ています。お肌はケアはこまめに行う人は多くいますよね。同じように歯ぐきのケアも必要なんです。お肌のお手入れを怠ればどんどんと老化していくのと同じで歯ぐきもお手入れを怠れば老化して行ってしまうのです。

若いのに、お肌が艶が無く老けて見える人もいますし、60代の方でも若々しいお肌を持った方もいらっしゃいます。日頃のお手入れが関係してこのような違いがでてきます。
歯ぐきにも同じ事が言えるのです。

歯ぐきの老化で一番の原因は歯周病、喫煙です。
歯周病が進行して行くと歯ぐきはどんどん変化していきます。
健康な歯ぐきの引き締まった淡いピンク色から、

軽度→歯と歯の間が少し腫れて赤くなります。
歯ぐきの三角形部分が丸くなります。

中等度歯石が付着、出血が見られる。
歯ぐきが少し下がってくる。骨の破壊が進み始めている。

重度→さらに歯石の付着が多くなる。
骨の破壊もさらに進む。歯は揺れる。

長期の喫煙をしている人程、中等度~重度の歯周病の割合が多くなっています。
ニコチン等の有害物質などが血管を収縮させるので、歯ぐきを低酸素状態にして免疫力の低下を引き起こすと言われています。

歯ぐきの腫れが少なく、ブラッシング時の出血が少ないので進行しても強い自覚症状が現れない為に、気付いたときにはかなり進行しているという事も少なくありません。
健康な歯ぐきを保つには禁煙についても考えなければいけません。

お肌のケアと同じように歯ぐきのケアも必要と先ほどお話しましたが、ここでは毎日ご自分でできる歯ぐきのマッサージについて説明したいと思います。

①まず前準備として歯みがきをして、きれいに汚れをとる。
②人差し指の腹を使って、歯と歯ぐきの境目と歯ぐき全体をゆっくりとなでる。
③同じように人差し指の腹で、上下の歯一本一本の歯と歯ぐきの境目の三角形の所(歯間乳頭部)を小刻みにこする。

血行が良くなる入浴時に行うと効果的でしょう。また、マッサージを行う時は爪などで傷つけてしまわないように優しく丁寧に行いましょう。
マッサージ前の歯磨きでも、柔らかめの歯ブラシで歯と歯ぐきの間を優しくマッサージするように磨くのも良いですね。

お肌のケアと合わせて歯ぐきのケアも初めてみませんか?

歯茎のガン?!

みなさん!歯茎もガンになるって知っていましたか?
歯茎のガンを歯肉ガンといいます。
お口の中にできるガン(口腔ガン)の一つです。
ガン全体の比率からすると口腔ガン自体があまり多くはないので歯肉ガンもまれなガンとなります。そのため耳にしたことのある方は、少ないのではないでしょうか。

歯肉ガンは40歳以上の特に男性に多く発生します

場所は奥歯にできるのがほとんどです。
症状としては、初期の段階で、歯の痛み・歯茎の腫れなど歯茎の炎症と同じような症状が起こります。
また、こぶのようなものを作ることがあります。

ガンが進行していくと、こぶの部分がしこりになり潰瘍ができ、神経痛のような痛みを伴ったり、悪臭を放ったりします。
また、歯茎のすぐ下にある骨(上顎骨、下顎骨)へとどんどん広がっていきます。
そのために歯がグラグラしてきたり、歯が抜け落ちたりすることがあります。
さらに進行していくと、頬粘膜、舌の根元を包んでいる部分(口腔底)、口腔内の上の歯の裏の硬い部分(口蓋)などの周りに進んでいきます。
リンパ節などへ転移することもあります。
症状や、見た目が口内炎などの軽い炎症と似ているために、間違われることもあり、ガンが進行してしまうケースもあります。

歯肉ガンの原因はいったい何なのでしょうか?

歯肉ガンの原因はまだはっきりしたことは分かっていませんが、虫歯や歯石などがあり口の中を不潔な状態にしていたり、タバコ、アルコールの刺激、歯のかぶせ物などの金属や入れ歯による慢性的な歯茎への刺激などがガンの発生と関係があると考えられています。

歯肉ガンを予防するにはまず、食生活・生活習慣などを改善することです。
食後は歯を磨く習慣をつけ、口腔内をいつも清潔にすることや、禁煙、バランスの取れた食事をする、適度な運動、しっかり休養することが大切です。

食事では、近年ガンの発生要因と言われている「活性酸素」を抑える物質を含む食品を摂取することもガンの予防と言えるでしょう。
活性酸素を消去する物質としてはビタミンA・B・C群やイソフラボン、ポリフェノール、プロポリス、カロチノイドなどがあります。

ガンの予防だけでなく、いつでもお口の中は清潔に保っておくようにしましょう!!

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